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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
私が対象とするのは、「都市や公園の片隅にありながら、暗い、汚い、怖いといった負のイメージによって人々から敬遠され、ただ用を足すためだけに存在する『公衆便所』」です。本来、公衆便所は誰もが等しく利用できる都市の最小単位のパブリック空間であるべきです。しかし、防犯上の懸念やジェンダー・障害による排他性、そして無機質なインフラとしての扱われ方により、現代都市において「人々が自ら好んで集まるコミュニティの場としての公共性」は完全に絶滅した状態にあります。私たちはこの物理的・心理的に閉ざされた現代の公衆便所を扱います。
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なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
「日常の中で最も他者と断絶し、最もネガティブな場所とされてきた空間」を反転させることこそが、都市の公共性を根底から変異させるために最も批評的で意義があると考えたからです。性別や年齢、障害の有無によって利用者を明確に区分し、分断してきたこれまでのトイレのあり方を疑い、誰もが関係なく、自らの居場所や風景を選択して過ごせる「ユニバーサルな公共空間」へと変異させるモデルケースとして、公衆便所を扱います。
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どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
ただ用を足すだけの閉鎖的なインフラだった公衆便所を、風と光を取り込み、まちのシンボルとなる「多方向に開かれた『塔』のようなコミュニティの居場所」へと変異させます。
具体的には、従来のトイレに住宅街、広場、海といった周囲の多様な風景に向けて開かれた放射状の動線を挿入します。中央の吹き抜けからは自然の光と風が通り抜け、内部には誰もが利用できるスロープや、一息つけるベンチ、管理人のいるスペースを併設します。夜には塔全体が光をまとい、まちを優しく照らす灯台へと変異します。単なる「用を足す場所」を「誰もが立ち寄りたくなるまちの居場所」へとする計画です。
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風の通り道にひらく塔
都市や公園の片隅にありながら、暗い、汚い、怖いといった負のイメージによって人々から敬遠され、ただ用を足すためだけに存在する「公衆便所」は、本来誰もが等しく利用できる都市の最小単位のパブリック空間であるべき場所でありながら、防犯上の懸念や属性による排他性、そして無機質なインフラとしての扱われ方により、現代都市における絶滅危惧空間となっている。本計画は、ただ用を足すだけの閉鎖的なインフラだった公衆便所を、風と光を取り込み、まちのシンボルとなる「多方向に開かれた『塔』のようなコミュニティの居場所」へと機能的・構造的に変異させる試みであり、性別や障害によって空間を明確に区分・分断してきたこれまでのトイレのあり方を疑い、住宅街、広場、海といった周囲の多様な風景に向けて開かれた放射状の動線を挿入することで、中央の吹き抜けからは自然の光と豊かな風が通り抜け、誰もが利用できるようにスロープや、まちの情報に触れられるスペース、一息つけるベンチを併設し、さらに夜には塔全体が内側からの光をまとい、暗い夜の公園や水辺を優しく照らす街の灯台へと変異します。単なる「処理のための点」を「誰もが立ち寄りたくなる多様な風景の交差点」へと変化し、最小限のインフラ更新でありながら、都市の片隅に圧倒的な象徴性と温かい笑顔があふれるパブリック空間を取り戻す、新しい変異計画の提案です。
