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心理の法則 アンダーマイニング現象
人の意欲には、ざっくり分けて2種類あると言われています。まずは「外発的モチベーション」。頑張ることで物質的な報酬や評価を得ようとする意欲。監視や制限などによる圧力も、これに含まれます。もう1つは、「内発的モチベーション」。これはやっている仕事や、遊びの内容そのものに面白さや充実感などを感じて頑張ろうとする意欲です。一般的に内発的モチベーションのほうが集中力が高く、良い結果を出すと言われます。では、仮に内発的モチベーションで行っていたボランティアに報酬がつくようになったらどうでしょう。もらったその時は嬉しいかもしれません。しかし、にわかに報酬を受け取ってしまうと、もう報酬なしで仕事をするのが馬鹿らしくなってしまうはずです。無意識の内にその行為に対して求めるものが変わってしまうのです。このように、内発的モチベーションに対して、報酬や褒美を与えるなどの外発的モチベーションを与えることで、かえってやる気がなくなってしまうことを、「 アンダーマイニング現象」といいます。誰かのために、何かのために無条件で動けるのは、あなたの中にそれなりの理由があるからです。たいせつにしてください。