心理の法則　ツァイガルニック効果

すこしだけ見せられたり、完璧じゃなかったりするものってどうも気になりますよね 。あのチラリズムの魅力には理由があるんです。それが「ツァイガルニック効果」です。これは「未完の課題についての記憶は、完了した課題についての記憶より想起されやすい」という心理現象です。うまくいったことよりも、うまくいかなかったり失敗したりした時の方が記憶に残りやすいということです。「片想いのまま成就しなかった恋がいつまでたっても忘れられない。」「シリーズで集めているものは全部そろえたい。」あることに取り組んでいる間は、それに対して集中していても、達成すると忘れてしまいがちです。反対に、途中で中断されたり、達成できずにいると、緊張した状態が持続してしまうため、果たせなかったことは記憶に強く残ることになります。さらにその緊張を取り除くため、無意識にそれを達 成しようと行動的になるのです。つまり、人は完全なものよりも不完全なものに心をひかれやすいのです。