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In Praise of Insects [Sandbox]

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昆虫達は、地球の生態系の基盤であるにもかかわらず、ここ数十年の間に、静かに、でも、 急速に減少しています。私達のこの問題への意識や関心は、とても低いように感じられます。 自然環境において、蝶が卵から成虫になれる確率は 100 匹に1匹以下と言われています。私 達は、忙しさに紛れて、身近にある奇跡や美に気づく機会をどんどん失ってしまっているの ではないでしょうか。例え意思が通じなくても、同じ世界を生きているたくさんの生き物達。 私達は皆、身近なものに美を見出せる感性を持っています。ほんの少し立ち止まって、彼ら の存在に気づいてください。

アオスジアゲハは、都会でも目にすることのできる昆虫です。街路樹などとして植えられた 楠の葉を食べて育ちます。彼らは人間の作った環境の隙間でたくましく育ち、初夏から初秋 にかけて、住宅やビルの間を羽ばたいています。

この作品では昆虫の命と、都会やコロナ禍で感じている閉塞感の対比を、物語として映像化 しました。自由だけど何も守るってくれるものがない外の世界に飛び出した蝶は、次の瞬間 に鳥に食べられるかもしれません。彼らのささやかで、でも、強く、しなやかな命を描きだ したこの作品を、現代社会で、生きていることの大切さへの感覚を失くしかけている人や心 が曇かけている人へと捧げます。

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