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作品タイトル(日本語)
食べられた色
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作品タイトル(英語)
Eaten colors
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制作物のコンセプトを記載してください。
Eaten colorsは、微生物によって変化し続ける作品である。
色素に染められた食物を真正粘菌の変形体が食べ、自身の身体で色を運び、広げていく。
粘菌には色の好みがあり、粘菌が選び、好んだ色によって、色のパターンが変化する。また、粘菌の他にも、粘菌の食物に誘われたり、粘菌と共生しているカビや細菌といった微生物も共に作品の様相を変化させていく。
人間は光によって色を知覚するが、本作品において、粘菌にとって色は化学物質であり、食物である。
本作品によって、普段は情報として処理されることの多い「色」の物質的、身体的側面を鑑賞者に感じてほしい。また、新型コロナ流行下において、人間が人間以外の生物と共生、競争関係にあることをいやがおうにも実感せざるを得なくなっている。このような状況下において、人間以外の生物や、環境との関係性について考えを巡らせることができるような作品を目指し、制作を行った。
ver1は、コマーシャルギャラリーで展示を行ったため、主に現代美術の鑑賞を趣味とする観客に向けて制作を行った。
ver2 は、ファッションのトレードショーでの展示だったため、ファッション業界の方や、ファッションに興味のある一般の方など、幅広い層の観客に興味を持ってもらえるよう制作を行った。 -
制作物のコンセプトを記載してください。(英語)
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作品の素材・仕様
ver.1
サイズ:
150mm × 150mm × 60mm (×5)
素材:アクリルボックス、寒天培地、真正粘菌(イタモジホコリ、シロモジホコリ、種不明)、食用色素、メチレンブルー
仕様:壁掛け展示
ver.2
サイズ:2970mm × 1800mm × 1500mm
素材:クリアトルソー(プラ)、寒天培地、布生地(レース等)、真正粘菌(イタモジホコリ)、食用色素、切り花用染色剤、メチレンブルー、枯れ木、ウッドチップ
仕様:インスタレーション -
作品の素材・仕様(英語)
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作品のリファレンスURL
https://www.hannasaito.com/eaten-colors
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作品の映像URL
https://youtu.be/dKPtOQeIZcY
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公式サイト、もしくはSNSのURL
https://www.hannasaito.com
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プロフィール情報
現代美術作家。多摩美術大学工芸学科ガラスコースを卒業後、metaPhorest (biological/biomedia art platform)に参加し、バイオアート領域での活動を開始。2019年より東京大学大学院学際情報学府修士課程に在籍(筧康明研究室)。理化学ガラスの制作技法によるガラス造形や、生物、有機物、画像解析等を用いて作品を制作しつつ、研究も行っている。近年では複数種の野生の粘菌を採取、培養し、研究と制作に用いている。主なテーマは、自然/社会、人間/非人間の区分を再考すること、表現者と表現対象の不可分性。
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参加メンバー
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居住国
日本
- 200
Eaten colors
Eaten colorsは、微生物によって変化し続ける作品である。
色素に染められた食物を真正粘菌の変形体が食べ、自身の身体で色を運び、広げていく。
粘菌には色の好みがあり、粘菌が選び、好んだ色によって、色のパターンが変化する。また、粘菌の他にも、粘菌の食物に誘われたり、粘菌と元々共生しているカビや細菌も共に作品の様相を変化させていく。
ver1は、粘菌によって変化し続ける絵画として、正方形のクリアボックスを用いて展示を行った。TAVギャラリーにて開催された「ノンヒューマンコントロール展」にて展示、販売を行った。
ver2は、クリアトルソを用いたインスタレーションとして、H.P.FRANCEが主催するファッションのトレードショーROOMSで開催された「ROOMS BIO PROJECT」にて展示を行った。
色素に染められた食物を真正粘菌の変形体が食べ、自身の身体で色を運び、広げていく。
粘菌には色の好みがあり、粘菌が選び、好んだ色によって、色のパターンが変化する。また、粘菌の他にも、粘菌の食物に誘われたり、粘菌と元々共生しているカビや細菌も共に作品の様相を変化させていく。
ver1は、粘菌によって変化し続ける絵画として、正方形のクリアボックスを用いて展示を行った。TAVギャラリーにて開催された「ノンヒューマンコントロール展」にて展示、販売を行った。
ver2は、クリアトルソを用いたインスタレーションとして、H.P.FRANCEが主催するファッションのトレードショーROOMSで開催された「ROOMS BIO PROJECT」にて展示を行った。