atmoSphere

atmoSphereは、耳で聴くだけではなく身体で感じる、没入感ある音楽体験を提供する。没入感ある音楽体験を設計するために、作者はクロスモーダル現象（五感がそれぞれ独立したものとしてではなく、互いに混ざり合い影響を及ぼし合って知覚される現象）、特に聴覚と触覚のクロスモダリティに着目した。atmoSphereは、立体音響の手法を用いて制作された音楽と、ユーザに触覚フィードバックを与える球体デバイスによって構成される。ユーザはヘッドフォンを装着してデバイスを両手で持つ。デバイスを介して、ユーザには音楽と同期した触覚フィードバックが与えられる。音と触覚の定位は連動しており、ユーザは空間における音の定位や広がりを聴覚と触覚で認知すると共に、音の触り心地を感じることができる。手元の触覚提示と空間を感じる音楽を掛け合わせることで、ユーザの空間認知を拡張する、新たな没入的音楽体験の創出を試みた。

We present atmoSphere, a system that provides users immersive music experiences using spatial audio and haptic feedback. We focused on cross-modality of auditory and haptic sensations to augment the sound environment. The atmoSphere consists of a spatialized music and a sphere shaped device which provides haptic feedback. It provides users imagination of large sound environment although they feel haptic sensation in their hands.