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ROARING CLOUD

初夏、突然の雷鳴に驚き空を見上げる。雷鳴がチカリと光を放つ。そんな時、私は高揚し、じっと魅入ってしまう。それは、今考えてみれば、子どもの頃からかもしれない。
 幼少期の私は、轟く雷雲の上には美景が広がっていると考えていた。それが今の私にはとても美しい感覚だと思えた。
 しかし雷雲とは、一般的に考えてみれば少しマイナスなイメージで、怖い印象を抱いている人が多いのではないかと思う。そんなイメージと、私が感じている雷雲のイメージが対なっていると感じ、表現したく思い、形にした。

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