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IN-NO-CENCE

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本作品は肉体が変化した時の"衝撃"と、変化に対する"抵抗"あるいは「"受容"」をテーマとしたVRアート作品である。身体と体毛の関係性に焦点を当てるため、肉体のメタファである球体と、ピンセット、ゴミ箱だけを空間上に存在させた。時間の経過と共に無垢な球体は、毛が大量に生えた状態へと移行していく。体験者は、球体を前にして放っておくか、ピンセットを用いて毛を抜くかという二択を迫られることになる。
作者は初めて体毛が生えた時の衝撃を再現すべく、無垢を想起させるパール質感の球体、異常な毛のスケール感など、独自の精神世界を表現した。CGによる毛髪はマクロ視点を前提とし、本作のようなミクロ視点での立体物としての再現や、生え変わりの再現例は作者の知る限り他に無く、既存の光散乱計算に加えカラーや光沢、法線テクスチャを組み合わせ表現した。本作に触れた方が、変化の瞬間の心の動きを再認識するきっかけとなれば幸いである。

The experience

The Simple World of IN-NO-CENCE

The horror and beauty of hair from a microscopic perspective

All we need is a relationship between body and hair

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