窒素音振変換装置

概要
本作品は、呼吸に含まれる窒素を計測し、振動へと変換する装置です。装着者の口元に設置されたセンサーが、呼吸頻度や呼吸量を計測し、窒素の排出と吸引をリアルタイムで振動に変換します。この振動は、他の装着者の呼吸とも連動しており、空間内の窒素の変動を共有し、身体的に体験することを可能にします。

合宿参加前後での「窒素」への認識の変化
かなり解像度が高まった。事前のアイディエーション合宿の時点で「窒素」を取り巻く問題や、その性質についてはある程度聞けていた。 そのため、今回は新規的な情報を得たというよりは、作品を作る中で関わってくる窒素の知識や認識への正確性を確認することができた。正確に理解することで、作品制作時に、より細かく窒素を取り扱いすることができそうだと思った。（今話題にしている「窒素」という言葉が指すのは、N2なのか、NH3なのか、など）

林先生の話やディスカッションの中で受けたインスピレーション
怪談を聴くと、呼吸量が変わるのでは？という話は、今回の合宿で出た切り口だった。呼吸によって、窒素は体に入ったり出たりを繰り返しているが、そのスピードが加速されたり減速されたりするのが怪談によって起こるかもしれないというのは今回のプランに大きく影響を与えている。それ以外は、アイディエーションの時に聞いた内容や思いついた内容を整理する形となった。