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Migration Stations

ガソリンスタンドの最大の特徴は、同じ建築が全国に反復されていることではなく、それらが道路網と情報システムによって結ばれ、一つの物流ネットワークとして計画されていることである。したがって、ガソリンスタンドの転用においても、一施設ごとの再利用ではなく、この分配・物流ネットワーク全体を新たな社会的役割へ更新する視点が重要である。

一方、気候変動によって生育適地は北方や高標高へ移動し、ブナ林をはじめ多くの生態系は自然の移動速度だけでは環境変化に追いつけなくなると考えられている。これからの社会には、生態系を計画的に移送・順化・定着させるための、新たな物流ネットワークが求められる。本提案では、生態系は都市を迂回するのではなく、都市を通過しながら移動する。その過程で各拠点は、種子・表土・菌類を保管・培養し、気候条件を再現した実験や順化を行う中継地となる。全国に分布するガソリンスタンドは、既存の道路ネットワークと立地、キャノピーや地下空間などの空間資源を活かし、生態系の移動を支える「Migration Station」へと変異する。

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