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艶舞焔踊天
艶舞焔踊天(えんぶえんようてん)は前年作の艶楽媚奏天(えんがくびそうてん)の連作です。艶楽媚奏天は、戯画・女子十二楽奏から派生させたオリジナルの天部でしたが、本作も想像を膨らませての作品となります。十二楽奏自体は高麗笛(こまぶえ)、一鼓(いちこ)、琵琶(びわ)、神楽笛(かぐらぶえ)、鉦鼓(しょうこ)、和琴(わごん)、笙(しょう)、太鼓(たいこ)、龍笛(りゅうてき)、鞨鼓(かっこ)、篳篥(ひちりき)、筝の琴(そうのこと)などを奏でる飛天として描きましたが舞踊や演奏は原始の記憶を呼び覚ます。2007年から天部シリーズにより一層の動きを表現すべく描き始めた戯画シリーズを発展させ艶めかしさをテーマにふくよかな女性としました。精密さ静謐さより躍動感を大切にした作品です。2010年8月制作