てのひら から 生まれる味　瓦せんべい

一枚一枚職人の手によって焼かれる昔ながらのやさしい味。噛み応えのある、素朴で忘れられない、懐かしいあの味。
瓦せんべいの持つ、手仕事からあふれる「ぬくもり」を表現することを、デザインのテーマとしました。
瓦せんべいの形状がてのひらに似ていたことから、箱表面の中央部をてのひらの形で切り抜きました。箱の裏側から、おせんべいのイラストを印刷したフィルム（白）を貼り付け、抜きの部分からイラストが見えるようにします。てのひらの中におせんべいが包まれているように、瓦せんべいが大切に作られていることを表現しました。てのひらに合わせて、おせんべいも裏返して使用しました。
また、そのてのひら（おせんべい）を包むように、周囲に香川県の環境や特産品をモチーフにしたマークを配置しています。いずれも「まるく、やさしい」イメージを受けたので、曲線を多く使用しました。瀬戸内国際芸術祭にて国内外からの来県者の方に、「香川県のおみやげ」と印象付け、手に取ってもらいやすくしました。デザインに敏感な多くの方の目に留まり、「パッケージがかわいくて、つい買ってしまった！」「味も素朴でおいしい。買ってよかった！」「誰かに勧めたい」…と国内、海外へと拡散していく瓦せんべいをイメージしながら、心がけながら制作しました。