「クセがあるアワード:混」
ファイナリストによるグループ展を開催!
「クセがあるアワード:混」の一次審査を通過した8名のファイナリストによるグループ展を開催します。
このアワードでは、「( )と( )をまぜてみた」をテーマに、アートとテクノロジーが介在している作品を形式・ジャンル問わずに募集し、約2ヶ月の応募期間で多様な表現の作品が150点以上集まりました。
クスッと笑える作品、新たなコミュニケーションを生む作品、一風変わった身体感覚を覚える作品、なぜか見続けられる不思議な作品、時代を象徴するメディアを用いた作品、自己表現に留まらない社会的な作品など、これからの未来の”日常”をつくっていくような、ユニークで先端的な表現を体験しにきてください。
※台風10号の影響に伴い、8月31日(土)、9月1日(日)の両日は、「クセがあるスタジオ」は閉館といたします。ご了承ください。
展示概要
これからの未来の”日常”をつくっていくような、ユニークで先端的な表現が京都・大山崎に集まります。
タイトル
“混展” クセがあるアワード:混 ファイナリストによるグループ展
会場
クセがあるスタジオ
京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字鏡田30番地1 (アート&テクノロジー・ヴィレッジ京都内)
会期/時間
2024年8月6日(火) 〜 9月5日(木) 9:30~17:00
※ただし8/12(月)〜8/16(金)は休館
入場料
無料
主催/協力
主催:マクセル株式会社 / 協力:株式会社FM802、株式会社ロフトワーク
ファイナリスト紹介
no. 047 滑琴(かっきん)6号機
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15662916
作品説明:
スケートボードの裏面にギターの弦を張った道楽楽器。通常のギターが弦を指で弾くことで発音するのに対し、滑琴はスケートボードのように上に乗って走行することで路面の凹凸により弦を振動させて発音する。またカーブを曲がる際の体重移動による弦の張力の変化によって音高を操作できる。スケートボードとエレキギターを混ぜ合わせた滑琴は、全く新しい発音構造と音色を持つ楽器であり、街を楽譜に見立てて演走(えんそう)する音楽「道楽(どうらく)」を奏でる。
作家名:おおしまたくろう
サウンドマン。PLAY A DAYをモットーに、日常の道具を改変した楽器の制作と、それらを組み合わせた少し不思議な音楽活動を行う。音楽や楽器の名を借りた遊びやユーモアによって社会をマッサージする。
no.23 Omi 3D
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15651727
作品説明:
温めれば何度でも好きな形を作れる新しい布。本プロジェクトでは滋賀県の湖東地域で生産される伝統的工芸品である近江上布に着目した。豊かなテクスチャを持つ近江上布の1つである「生平(きびら)」に樹脂のフィラメントを織り込み、形状記憶する新たな布「Omi 3D」の開発を行った。また、それらの特徴を活かした照明シリーズ「Omi 3D Lamp」をデザインした。
作家名:KURANOIE
KURANOIEは、3人の若手デザイナーで構成されるデザインスタジオ。ライフスタイルの異なる3人によって導かれる核を明快な造形で表現する。素材開発からプロダクトデザイン、展示計画まで多彩なジャンルのデザイン業務に携わっている。
no.46 マニ四駆
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15662840
作品説明:
チベットや台湾では一般的な回転させることで徳を積むことのできる「マニ車」、これを更に太陽光で自動化した「ソーラーマニ車」、これを初めて見たときに「テクノロジーによって効率化された現代の仏具だ」と感動した。そこでマニ車と玩具のミニ四駆を言葉遊び的に組み合わせてマニ車を四筒積んだ「マニ四駆」を製作。更に徳が積めるように同じくテクノロジーで進化した自動でお経を唱える仏具「ブッダマシーン」も組み込んだ。
作家名:さば電子
「世の中に貢献しないものづくり」をテーマに2020年より作家活動を開始。主に玩具などを用いて、電気的・機械的に改造し、ときに「不条理」ともとれるような様々なマシンやプロダクトを作る。
no.67 ネオンサイン構造を極小サイズで再現した光るピアス
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15674667
作品説明:
ネオンサインの発光の仕組みと加工技術を理解した上で、構造的に可能な限り模倣するためにアクリルとインクを用いて製作。発光部分が中空に浮くような独特な構造を表現するため、アクリルに対して特殊な加工を行なっている。また、中空に浮く構造によりもたらされる背景板への光の"ボケ"を再現するため、アクリルの片面に印刷を施している。
この製造方法は特許申請中のステータスであり、類似する製法を含めてカウンターが用意されている状態で、製品流通を行っている。
作家名:新霓 (佐藤 賢吾)
趣味としてネオンサインを再現する技術開発を2018年から開始し、アクセサリーブランドとして「新霓」を設立。2021年に制作技術に関する特許申請に至る。現在は合同会社タラクテの事業として運営中。
no.48 アロエベラシンセサイザー
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15663452
作品説明:
アロエベラのもつ「メモリスタ」という電気素子としての特性を、アナログモジュラーシンセサイザーの回路に組み込んだ楽器。メモリスタとは抵抗、コンデンサ、コイルに次ぐ第四の電気素子として提唱され、近年研究が進められている。一方で、モジュラーシンセサイザーとは、従来の電気素子を組み合わせることによって音を加工する楽器である。「アロエベラシンセサイザー」ではこれらを組み合わせることで生まれる、新しい音楽表現の可能性を探究した。
作家名:西田騎夕
東京を中心にアーティスト、エンジニアとして活動。九州大学芸術工学部音響設計学科卒業。情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] 博士前期課程修了。生命と生命をつなぐものとしてメディア技術を捉え、信号のやりとり(=コミュニケーション)をテーマに作品の制作を行う。
no.89 波間にて
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15682829
作品説明:
脈拍センサーとインタラクティブに生成される映像を用いて、鑑賞者が自身の寿命を擬似的に体験することを試みる。何かに違和感を感じたとき、無視できない感情が膨れ上がったとき、変化が起きはじめているとき…。自分のことをないがしろにせず、自身の内で鳴っている感情を聞き、1つ1つ選択していけるように、自分の背中を押してくれるものとして死を想起する作品を制作した。
作家名:羽田光佐
東京都在住。“生きていること”の不可思議さに心惹かれ、人を含めた生物同士の関わり合い・無機物との呼応・生命が辿ってきた歴史やその仕組みをひも解きながら、自分の存在を捉え直すことを模索する。
no.170 TATAMI ReFAB PRODUCTS
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15693593
作品説明:
古くから日本で愛されてきた畳は、香り豊かで肌触り良く調湿や消臭の性能を備えた植物から作られている。しかし生活様式の変化により、近年畳に触れる機会は少なくなった。大型3Dプリント技術を用いて畳を現代の暮らしに編み直す「TATAMI ReFAB PROJECT」より、新作の花瓶やトレイを制作。使い終えた畳や廃棄される原料を再生可能樹脂と混ぜ合わせ、新たな畳の魅力を次世代へ発信する。
作家名:HONOKA
次世代の製法を研究・活用し、手触り・香り・色彩など、自然素材の魅力をほのかに感じさせるものづくりを行っている。イタリア・ミラノサローネ国際家具見本市における、35歳以下の若手デザイナーの登竜門「Salone Satellite Award 2023」の最優秀賞など受賞多数。
no.80 Superposition machine
作品URL:https://awrd.com/creatives/detail/15680138
作品説明:
ポリゴナルシンセによって生まれた形状を複数人が同時に操作しそれぞれ別々の図形と音を作り、それらを重ね合わせることで発生する保存されることのない生成物とテンポラリーな技術の生まれを体験することができる。
この生まれこそ、まだ我々が言語や人種の垣根を超えて行うことのできる感覚的コミュニケーションに対しての可能性が秘められている。
作家名:Mutsushi Asai/Metalium llc.
1991年大阪府生まれ。IAMAS 博士課程前期在学中。メタ思考から捉えることのできる感覚を「Metalium」という素材として捉え、不思議な感覚の日用品と、特別な体験ができるイベントや体験会などの非日用品をする事業を展開するMetalium llcを創業。
展示会場について
クセがあるスタジオ
京都府大山崎町、マクセルの敷地の一部がアートとテクノロジーの混ざり合うオープンイノベーション拠点に生まれ変わりました。「クセがあるスタジオ」はその一画に位置する約100平米のスタジオです。これまで出会うことのなかったクリエイターやアーティスト、エンジニア、まだ見ぬ新たなプレイヤーそれぞれが持つ“クセ”を掛け合わすことができる拠点が完成。クリエイターやアーティストによる展示やイベントから、マクセルの技術を体験できるワークショップまで。ものづくりに携わる人の感性やテクノロジーが混ざり合うようなプログラムが開催されることで、未来の日常を生み出していきます。
アクセス
マップ:京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字鏡田30番地1 (アート&テクノロジー・ヴィレッジ京都内)
お車の場合:大山崎IC・JCTから約3分 (国道171号線沿い大阪方面)/駐車場60台あり
公共交通機関の場合:JR山崎・阪急大山崎駅から徒歩約20分
※正門入口は西側(東側のマクセル株式会社正門側から入れません)