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「世間体の自由な解釈」(視小説#165)

CG / 美術 / イラスト
日常というのはその只中にいると、漠として何とも捉え難いものである。少年時代にチャップリン映画に強く惹かれたのは、単に観ていて楽しいというだけでなく、「笑い」という型を通じて、人生に独自の明瞭な輪郭と秩序を与えているのだと、子供なりに感じていたからだ(そして当時、それに代わりうるものを私は他に知らなかった)。
そんなわけで、少々目が粗い白と黒の「劇空間」は、私自身の世界像でもある。

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