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インタビュー記事を掲載いただきました - THE BODY LANGUAGE 2022展
イタリアのヴェネツィアで開催された THE BODY LANGUAGE 2022展の期間中に ITSLIQUID Groupさんから受けたインタビュー記事の和訳です。
この世界情勢を受け、自分も何かしたいと思わない方はおそらく居ないだろうと思います。この時代にしか創れない作品があり、物心ついた頃より疑問だった自分の生まれて来た意味の答えが今、傷ましい映像として目の前に繰り広げられているのです。
まだ何も出来ず、家族を守ることで精一杯な現状に強い焦燥感を覚えています。しかし今はせめてこの現実に起きていることを二つの眼でしっかり見ておきたいと思います。今こそ事業家として職人として、そして父として振氣する時です。
*
インタビュー内容(和訳):
- あなたにとってアートとは何ですか?
私にとってアートは言葉以外の意思疎通媒体であり、言葉では表現出来ない感情が溢れたもの、つまり余分に溢れた廃棄物に過ぎないという認識で十代の頃より創作に携わって来ました。
インスピレーションは外的環境から齎されるもので、残りは内面の奥底から湧き上がって来るものです。
いずれの場合に於いても、自分の肉体は高次元な存在の道具であり、エネルギーの通り道に過ぎず、創作に私の個人的な思想や感情などが介入する余地はありません。
しかしながら、その成果物に対して、如何にパーソナルな思想や感情を込められるか試行を繰り返すプロセスにこそ、私が人間として肉体を賜った意味があると信じています。
- 現在取り組んでいることは何ですか?
これまで人物をフォーカスしたフォトコラージュ作品が多かったのですが、これからは人物以外の作品を制作すべく案を練っています。
例えば風景や花、動物や生物、または廃れた建物などのオブジェクトを用いた、より自由かつ広い視野を持った作品を制作したいです。
- 今、アーティストとしてどうですか?
今回 ARTIST OF THE YEAR 2021 を受賞させていただいたことで、ようやくスタートラインに立てたような新鮮な気持ちで居ります。
私は2019年の11月より、約10年ぶりにフォトコラージュ作品の制作を再開しました。それより以前は、ゲーム制作やアプリ開発などの仕事の合間を縫って、偶に作品を制作する程度でした。
これからもっと多くの作品、より幅広く自由な表現に挑戦し、その結果として生まれた作品が、それを観てくださる方々を少しでも幸せな気持ちにしてくれることを願っています。
- 来場者の提案は、あなた自身やあなたのアートを豊かにしますか?
私の作品はまず最終イメージが頭に浮かびますので、来場者の方々のご提案がすぐに作品に反映されることは考え難いかもしれません。
しかし作品制作の過程で戴いたご意見を思い出しながら、自然と少しずつ作品に反映されて行くと思います。
来場者の方々のご提案は、それが良い意見であっても悪い意見であっても、私自身の人間としての成長を促し、それが作品の完成度にも大きく影響すると思います。
- 被写体はどのように選んでいるのですか? 理性的ですか、それとも直感的ですか?
被写体が白っぽく透明な光で包まれたものを直感的に選んでいます。ダウジングのような感覚に近く、頭で考えずに手が勝手に動きます。
その直感が働かない時も勿論あり、そのような時も自身の鍛錬として割り切り、必ず作品として完成させます。
- 今回展示された作品に込められたメッセージは何ですか? また、展覧会全体のテーマとどのように結び付いているのでしょうか?
人間が言葉を持つ遥か昔は、ボディ・ランゲージでコミュニケーションを取っていました。
私は街を歩いて周囲から流れ込んで来る様々な感情のうねりを吸収し、それらの想念をそのまま作品に投影して来ました。
つまり身体で受け取った情報をダイレクトに作品に注ぎ込み、言葉では表現出来ない激しく大きな感情を、そのまま作品に乗せる形で表現しています。
今回展示させていただいた作品に込められているのは等しく「祈り」です。
この世界が静謐に治まり、世界中の人々が幸せになるよう祈りながら制作した作品ばかりで、その中でも純度の高い祈りが込められた作品を選びました。
- 今回展示した作品は、展覧会のテーマとどのように結び付いていますか?
多くの表現者の方々がそうであるように、私にとっても作品そのものがボディ・ランゲージにより生み出されたものです。
身体で受け止めた様々な感情のうねりを作品に投影して行くことが私の役割でした。
有り難いことに、私がこの世に残せるものは唯一「私の影」だけです。
作品そのものよりも、創作の過程で宇宙に霧散したエネルギーにこそ価値があると思っています。
その後には何も残らず、全ては風化します。そもそも実体がないのです。
- 私たちとのコラボレーションは楽しかったですか?
はい、会場の風景を見て、私もこの場に行きたいと強く思いました。
そして、一緒に展示されている様々なアーティストの方々の作品がどれも興味深く、そのような場に私の作品を展示させていただいたことが本当に有り難かったです。
- ITSLIQUID Group について、どのようにお考えですか?
日本ではアート事業はあまり国に保護されていないように感じています。このような世界情勢下において、人の心をより豊かにするアート事業に尽力されることは、とても尊い行いです。
世界中の人々を幸せにする事業がこれから更に伸びて行くでしょうから、御社が希望の灯火として、これから益々発展されて行くことを心よりお祈り申し上げます。
*
Interview: Masaki Hirokawa
Luca Curci talks with Masaki Hirokawa during THE BODY LANGUAGE 2022, at THE ROOM Contemporary Art Space.
https://www.itsliquid.com/interview-masakihirokawa.html
THE BODY LANGUAGE 2022 - ITSLIQUID Group
Venice | January 27/28 – February 18, 2022
THE ROOM Contemporary Art Space
https://www.itsliquid.com/opening-thebodylanguage2022.html
この世界情勢を受け、自分も何かしたいと思わない方はおそらく居ないだろうと思います。この時代にしか創れない作品があり、物心ついた頃より疑問だった自分の生まれて来た意味の答えが今、傷ましい映像として目の前に繰り広げられているのです。
まだ何も出来ず、家族を守ることで精一杯な現状に強い焦燥感を覚えています。しかし今はせめてこの現実に起きていることを二つの眼でしっかり見ておきたいと思います。今こそ事業家として職人として、そして父として振氣する時です。
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インタビュー内容(和訳):
- あなたにとってアートとは何ですか?
私にとってアートは言葉以外の意思疎通媒体であり、言葉では表現出来ない感情が溢れたもの、つまり余分に溢れた廃棄物に過ぎないという認識で十代の頃より創作に携わって来ました。
インスピレーションは外的環境から齎されるもので、残りは内面の奥底から湧き上がって来るものです。
いずれの場合に於いても、自分の肉体は高次元な存在の道具であり、エネルギーの通り道に過ぎず、創作に私の個人的な思想や感情などが介入する余地はありません。
しかしながら、その成果物に対して、如何にパーソナルな思想や感情を込められるか試行を繰り返すプロセスにこそ、私が人間として肉体を賜った意味があると信じています。
- 現在取り組んでいることは何ですか?
これまで人物をフォーカスしたフォトコラージュ作品が多かったのですが、これからは人物以外の作品を制作すべく案を練っています。
例えば風景や花、動物や生物、または廃れた建物などのオブジェクトを用いた、より自由かつ広い視野を持った作品を制作したいです。
- 今、アーティストとしてどうですか?
今回 ARTIST OF THE YEAR 2021 を受賞させていただいたことで、ようやくスタートラインに立てたような新鮮な気持ちで居ります。
私は2019年の11月より、約10年ぶりにフォトコラージュ作品の制作を再開しました。それより以前は、ゲーム制作やアプリ開発などの仕事の合間を縫って、偶に作品を制作する程度でした。
これからもっと多くの作品、より幅広く自由な表現に挑戦し、その結果として生まれた作品が、それを観てくださる方々を少しでも幸せな気持ちにしてくれることを願っています。
- 来場者の提案は、あなた自身やあなたのアートを豊かにしますか?
私の作品はまず最終イメージが頭に浮かびますので、来場者の方々のご提案がすぐに作品に反映されることは考え難いかもしれません。
しかし作品制作の過程で戴いたご意見を思い出しながら、自然と少しずつ作品に反映されて行くと思います。
来場者の方々のご提案は、それが良い意見であっても悪い意見であっても、私自身の人間としての成長を促し、それが作品の完成度にも大きく影響すると思います。
- 被写体はどのように選んでいるのですか? 理性的ですか、それとも直感的ですか?
被写体が白っぽく透明な光で包まれたものを直感的に選んでいます。ダウジングのような感覚に近く、頭で考えずに手が勝手に動きます。
その直感が働かない時も勿論あり、そのような時も自身の鍛錬として割り切り、必ず作品として完成させます。
- 今回展示された作品に込められたメッセージは何ですか? また、展覧会全体のテーマとどのように結び付いているのでしょうか?
人間が言葉を持つ遥か昔は、ボディ・ランゲージでコミュニケーションを取っていました。
私は街を歩いて周囲から流れ込んで来る様々な感情のうねりを吸収し、それらの想念をそのまま作品に投影して来ました。
つまり身体で受け取った情報をダイレクトに作品に注ぎ込み、言葉では表現出来ない激しく大きな感情を、そのまま作品に乗せる形で表現しています。
今回展示させていただいた作品に込められているのは等しく「祈り」です。
この世界が静謐に治まり、世界中の人々が幸せになるよう祈りながら制作した作品ばかりで、その中でも純度の高い祈りが込められた作品を選びました。
- 今回展示した作品は、展覧会のテーマとどのように結び付いていますか?
多くの表現者の方々がそうであるように、私にとっても作品そのものがボディ・ランゲージにより生み出されたものです。
身体で受け止めた様々な感情のうねりを作品に投影して行くことが私の役割でした。
有り難いことに、私がこの世に残せるものは唯一「私の影」だけです。
作品そのものよりも、創作の過程で宇宙に霧散したエネルギーにこそ価値があると思っています。
その後には何も残らず、全ては風化します。そもそも実体がないのです。
- 私たちとのコラボレーションは楽しかったですか?
はい、会場の風景を見て、私もこの場に行きたいと強く思いました。
そして、一緒に展示されている様々なアーティストの方々の作品がどれも興味深く、そのような場に私の作品を展示させていただいたことが本当に有り難かったです。
- ITSLIQUID Group について、どのようにお考えですか?
日本ではアート事業はあまり国に保護されていないように感じています。このような世界情勢下において、人の心をより豊かにするアート事業に尽力されることは、とても尊い行いです。
世界中の人々を幸せにする事業がこれから更に伸びて行くでしょうから、御社が希望の灯火として、これから益々発展されて行くことを心よりお祈り申し上げます。
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Interview: Masaki Hirokawa
Luca Curci talks with Masaki Hirokawa during THE BODY LANGUAGE 2022, at THE ROOM Contemporary Art Space.
https://www.itsliquid.com/interview-masakihirokawa.html
THE BODY LANGUAGE 2022 - ITSLIQUID Group
Venice | January 27/28 – February 18, 2022
THE ROOM Contemporary Art Space
https://www.itsliquid.com/opening-thebodylanguage2022.html