CREATIVES

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VENICE EXPERIMENTAL VIDEO AND PERFORMING ART FESTIVAL 2022 のコンセプトアートに作品を起用いただきました

CG / Fine Art / Graphic
ITSLIQUID Groupさん主催、VENICE EXPERIMENTAL VIDEO AND PERFORMING ART FESTIVAL 2022 のコンセプトアートにグラフィック「Distance / 心」を起用いただきました。光栄な機会をいただきありがとうございます。

ITSLIQUID Group has selected the artwork "Distance" for the concept art for the VENICE EXPERIMENTAL VIDEO AND PERFORMING ART FESTIVAL 2022. Thank you very much for this honorable opportunity.

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VENICE EXPERIMENTAL VIDEO AND PERFORMING ART FESTIVAL 2022
Palazzo Bembo – Venice, Italy | April 23, 2022
https://www.itsliquid.com/call-experimental-venice-2022.html

ITSLIQUID Group, in collaboration with EGO’ Boutique Hotel, is pleased to announce the open call for VENICE EXPERIMENTAL VIDEO AND PERFORMING ART FESTIVAL 2022, a one-night event of video and performance art, that will be held in Venice at Palazzo Bembo, on April 23 2022, the same opening day of the 59th Venice Biennale of Art.

We invite performers, dancers, video makers and filmmakers to be inspired by the magical power of Venice, to analyze the hidden parts of our identities, through an immersive experience inside the fascinating universe of the complex labyrinths of our consciousness.

ITSLIQUID Group
https://www.itsliquid.com

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Distance / 心
Apr 2020 / 55 x 76 cm
https://dolice.design/distance

「今、現実にこのようなことが起きているとすると、自分の意識はどのレベルにあるのだろう」

昔からこのように俯瞰して考える癖があるのですが、今回の騒動は自分だけではなく全体の問題です。毎日入って来る膨大な数の情報を処理することが非常に困難で、このような時は多次元解釈が求められているのかもしれません。つまり自分だけでなく全員のことを考えて行動することが大事だと思うのです。

プログラミングの世界には多次元配列というものがあり、例えば xyz[1][3][5] のような記述は三次元配列、{x:1, y:3, z:5} のような記述は連想配列と呼びます。初めのうちは二次元配列でも頭が混乱しますが、これの面白いところは、一度理解するとそれ以降は使用が容易になる点です。

三次元配列では立方体を連想し、その中の変数や定数を頭の中でマッピングします。そして四次元配列より以降はその立方体を複製し、やがてそれらは結合し再び立方体となり、後は延々と入れ子構造になって行くイメージであるため、理解は容易になります。

しかし世界の大きな問題に直面し、本当に「立方体」という解釈で良いのだろうかと疑問に思いました。つまり個が個であるという枠組みに囚われ、自分と他者を分ける隔たりを感じている以上、これより上の理解には至らないのではないかと思うのです。

近代科学では、余剰次元があるとすればそれはミクロの世界にあると唱えられていますが、本当にそうでしょうか(宇宙を望遠鏡で三次元的に拡大して捉える観測法では限界があります)。古代ギリシアの哲学者プラトンが提唱した「洞窟の比喩」では、この世界は真実の世界(実体)の影ではないかと言及されています。

エドウィン・アボット・アボットの「フラットランド」という小説では、二次元世界の住人に対して、三次元世界の住人が球体について説明するものの理解には至らず、永遠に二次元世界に閉じ込められてしまうという風刺があります。

それと同じように、人類が次のステージへ進むことができるか試されているのではないかと感じるのです。他者も自分と同じように思い遣ることができるか試されているように感じられるのです。

また、私達が「心」と呼んでいるものは、本当に真の心なのでしょうか。自我を守るために機能する「精神」という檻に過ぎないのではないでしょうか。映画「マトリックス」の世界のように、大きな嘘が暴かれつつある側面も今、垣間見えます。

現在はマスクを着けて人との距離を置く「分離」の段階であり、同時に密閉空間も開放されつつある複雑な状況です。しかし閉塞すれば広く放たれ、分離すればやがて必ず結合するものです。

毎日発表される世界中の亡くなられた方々の数を見るだけで本当に胸が痛みます。

しかし全てはより良い世界へ変化を遂げるために起きている現象であり、後から振り返った時に、それらも大事なプロセスであったと思える日が来ると信じて止みません。

愛は常に我を超えた処にあります。

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