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応募プロジェクト・アイデアのタイトル(日英併記)
ASO-DEKASUGI GUARDRAIL Project
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応募プロジェクト・アイデアの紹介動画URL(5分以内)
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応募プロジェクト・アイデアの詳細説明(日英併記)
日本の各地に樹齢70年のスギの巨木が未活用のまま無数に眠っています。これらのスギたちは建築材にするにはデカすぎて効率が悪く、地球温暖化対策につながる炭素吸収力も成長がほぼ止まっているためほとんどありません。
私たちのアイデアは、こうしたデカくなりすぎたスギを道路のガードレールに使おう、というものです。ガードレールは鉄でできています。鉄を1トン作る過程で2トンのCO2が排出されます。スギで作ったガードレールを1km設置すると、20トンのCO2に相当する炭素をその中に蓄えることができます。スギを伐採した後に樹木の苗を植え資源循環のサイクルを回せば、成長の過程でも大量の炭素を蓄えてくれます。温かみのある木製ガードレールは美しい日本の景観ともよくマッチします。
私たちは現在、阿蘇森林組合の皆さんと協力し、製造コストや耐久性、安全性等で鉄製ガードレールと同等な性能を具えた木製ガードレールを阿蘇の山に眠るデカくなりすぎたスギ(=ASO-DEKASUGI)で製作し阿蘇地域に設置していくプロジェクトに取り組んでいます。それが「ASO-DEKASUGIガードレールプロジェクト」です。
In various parts of Japan, there are countless giant Japanese cedar trees that are 70 years old lying unused. These cedars are inefficient to be used as building materials, and the carbon absorption capacity that leads to measures against global warming is limited because the growth has almost stopped.
Our idea is to utilize these overgrown cedars for road guardrails. Most guardrails are made of iron. In the process of making 1 ton of iron, 2 tons of CO2 are emitted. If you install a 1km-long guardrail made of cedar, you can store 20 tons of carbon in it. If you plant tree seedlings after cutting down cedar trees and rotate the cycle of wood resource recycling, you will store a large amount of carbon even in the process of growth. The warm texture of wooden guardrails matches well with the beautiful Japan landscape.
Currently, in cooperation with the members of the Aso Forest Association, we are working on a project to manufacture wooden guardrails with performance equivalent to iron guardrails in terms of manufacturing cost, durability, safety, etc. from overgrown cedar lying dormant in the mountains of Aso and install them in the Aso area. That is the "ASO-DEKASUGI Guardrail Project".
(DEKASUGI means too big in Japanese. SUGI also means cedar in Japanese.) -
キーワード
Wooden guardrail, Large Japanese cedar, Carbon storage
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応募プロジェクト・アイデアのWebサイトがありましたら、URLをご記入ください。
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【特別賞】「地域資源の活用」として、素材や知見などの、地域資源をどのように活用して、課題に取り組んでいるか。(日英併記)
阿蘇地域に未利用のまま無数に存在している巨大なスギを、地域循環資源として土木公共事業の分野で活用することにより、地球温暖化抑制に貢献する炭素貯留の促進、地場林業の活性化、観光地としての阿蘇の景観改善、そして豪雨に伴う土砂災害の抑制を目指しています。そのアウトカムの一つが「ASO-DECASUGIガードレール」です。パートナーは地元の阿蘇森林組合です。
これまでの研究から、巨大なスギからはガードレールとして使用できる丈夫で大きな角柱を切り出すことがでること、これに九州大学で開発された最新の自然にやさしい防腐処理技術を施すことで既存の鉄製ガードレールと同等の価格で優れた性能を備えたガードレールを製作できることがわかりました。
今後は社会実験として阿蘇地域内の実際の道路にASO-DECASUGIガードレールを設置していく予定です。まずは阿蘇を舞台にASO-DECASUGIガードレールによるカーボンニュートラルに取り組み、将来的にはオールジャパンに展開したいと考えています。
By utilizing the countless Japanese cedars that remain unused in the Aso region as a regional recycled resource in the field of civil engineering and public works, we aim to promote carbon storage that contributes to the suppression of global warming, revitalize the local forestry industry, improve the landscape of Aso as a tourist destination, and control landslide disasters caused by heavy rains. One of the outcomes is the ASO-DECASUGI Guardrail. Our great partner is Aso Forest Cooperative.
From the research so far, it has been found that it is possible to cut out strong, large square pillars that can be used as guardrails from giant cedars, and by applying the latest nature-friendly embalming technology developed at Kyushu University to this, it is possible to manufacture guardrails with excellent performance at the same price as existing iron guardrails.
In the future, as a social experiment, we plan to install ASO-DEKASUGI guardrails on actual roads in the Aso region. First, we will work on carbon neutrality with ASO-DEKASUGI guardrails in Aso region, and in the future we would like to expand it to All Japan. -
【特別賞】「コミュニティから始まり、持続される」として、地域コミュニティでの活動を通じて、どのようにその活動を持続させているか。
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【特別賞】「天然資源の再生」どのように廃棄物や汚染を排除し、天然資源を再生しているか。
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ASO-DEKASUGI GUARDRAIL Project
日本の各地に樹齢70年のスギの巨木が未活用のまま無数に眠っています。これらのスギたちは建築材にするにはデカすぎて効率が悪く、地球温暖化対策につながる炭素吸収力も成長がほぼ止まっているためほとんどありません。
私たちのアイデアは、こうしたデカくなりすぎたスギを道路のガードレールに使おう、というものです。ガードレールは鉄でできています。鉄を1トン作る過程で2トンのCO2が排出されます。スギで作ったガードレールを1km設置すると、20トンのCO2に相当する炭素をその中に蓄えることができます。スギを伐採した後に樹木の苗を植え資源循環のサイクルを回せば、成長の過程でも大量の炭素を蓄えてくれます。温かみのある木製ガードレールは美しい日本の景観ともよくマッチします。
私たちは現在、阿蘇森林組合の皆さんと協力し、製造コストや耐久性、安全性等で鉄製ガードレールと同等な性能を具えた木製ガードレールを阿蘇の山に眠るデカくなりすぎたスギ(=ASO-DEKASUGI)で製作し阿蘇地域に設置していくプロジェクトに取り組んでいます。それが「ASO-DEKASUGIガードレールプロジェクト」です。
私たちのアイデアは、こうしたデカくなりすぎたスギを道路のガードレールに使おう、というものです。ガードレールは鉄でできています。鉄を1トン作る過程で2トンのCO2が排出されます。スギで作ったガードレールを1km設置すると、20トンのCO2に相当する炭素をその中に蓄えることができます。スギを伐採した後に樹木の苗を植え資源循環のサイクルを回せば、成長の過程でも大量の炭素を蓄えてくれます。温かみのある木製ガードレールは美しい日本の景観ともよくマッチします。
私たちは現在、阿蘇森林組合の皆さんと協力し、製造コストや耐久性、安全性等で鉄製ガードレールと同等な性能を具えた木製ガードレールを阿蘇の山に眠るデカくなりすぎたスギ(=ASO-DEKASUGI)で製作し阿蘇地域に設置していくプロジェクトに取り組んでいます。それが「ASO-DEKASUGIガードレールプロジェクト」です。