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応募プロジェクト・アイデアのタイトル(日英併記)
Ao.Re: | UPCYCLED in japan by Ao.
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応募プロジェクト・アイデアの紹介動画URL(5分以内)
https://vimeo.com/882983074
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応募プロジェクト・アイデアの詳細説明(日英併記)
本プロジェクト『Ao.Re:』は、地域で廃棄された家具と、その地域で伐採された木材を組み合わせることで、その地域独自のアップサイクル家具として蘇らせるプロジェクトです。
地域内での"家具の循環"をつくることで、家具の大量生産大量消費を抑制するモデルの構築を目指します。
Ao.Re:は、東京で伐採された木材を伐採された地域で製材、加工し藍染の無垢の家具を製造販売する家具ブランド『Ao.』によって実現しました。Ao.では、コンパクトなサプライチェーンを実現することで、環境負荷を最小にしつつ地域の自然環境を保全、保育する産業の創造を目指しています。
Ao.Re:では、Ao.同様に家具の素材を東京という地域で採取します。廃棄された家具を"新しい家具の素材”として捉え、摩耗や破損した箇所を、環境保全のために伐採された木材で補完、補修をしています。これにより、廃棄される家具を減らすことと、環境保全のために伐採される木材の有効活用することを同時に実現しています。
また、破損部を補修した家具は既存の塗装膜を剥離し、改めて藍染を施します。藍染された家具の表面は本来持つ木材の美しい木目が浮き上がり、新しい質感をもった独自の素材感に生まれ変わります。
廃棄されるはずだった家具を機能的に再生するだけではなく、古い家具の持つ歴史を継承しながら新たな魅力を備えた新しい家具として蘇らせるプロジェクトです。このプロジェクトが、家具の大量生産大量消費について、また木材を育む山林について考えるきっかけになってほしいと考えます。
The project "Ao.Re:" is a venture that seeks to revive discarded furniture in the region by combining it with locally harvested wood, creating a unique upcycled furniture specific to the area. By establishing a "furniture circulation" within the region, the project aims to construct a model that curbs the mass production and consumption of furniture.
Ao.Re: was realized by the furniture brand "Ao.," which mills and processes wood harvested in Tokyo, where it was initially cut, to manufacture and sell indigo-dyed solid wood furniture. Ao. strives to create an industry that preserves and nurtures the local natural environment while minimizing environmental impact through the implementation of a compact supply chain.
In Ao.Re:, similar to Ao., furniture materials are sourced from the Tokyo region. Discarded furniture is viewed as the "raw material for new furniture," and worn or damaged parts are complemented and repaired using wood harvested for environmental conservation. This approach simultaneously reduces the amount of discarded furniture and effectively utilizes wood harvested for environmental preservation. Additionally, repaired furniture has its existing paint removed and undergoes a new process of indigo dyeing. The surface of the indigo-dyed furniture showcases the beautiful grain inherent in the wood, giving rise to a new texture and a unique material sensation.
This project goes beyond functional revitalization of discarded furniture; it revives them as new furniture with added allure while inheriting the history of the old furniture. The aim of this project is to serve as a catalyst for contemplating issues related to the mass production and consumption of furniture and fostering consideration for the forests that nurture wood resources. -
審査のポイントである3つのP(for People, for Planet, for Profit)について、あなたのプロジェクトや活動ではどのような取り組みをしていますか?
廃棄家具は地域住民への呼びかけや、地域の家具販売店による回収によって収集します。素材の採取から製造、販売までの過程を可視化することで、家具の所有者は日常的に利用する家具について、家具に使われている素材やサプライチェーンについて関心をもち、自然環境への負担の軽減や、自分の住む地域の環境保全などへ意識を持つきっかけとなることを目指しています。
新しく生産された家具にはない、家具の持つこれまでの歴史も含めて愛してもらえるように、廃棄された家具が元々持つ価値を最大限活かせるよう、美しいプロポーションや素材感をより洗練するための加工とデザインを施しています。
廃棄された家具が新たな魅力を持ち、所有者にとって特別なものとなりさらに長い間愛着をもって大事に使われることで、家具の循環が成り立つと考えています。 -
活動のメインの拠点(国と地域)を教えてください
日本 東京
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活動時期を教えてください
2022年
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キーワード
#upcycle #woodenfurniture #indigo
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応募プロジェクト・アイデアのWebサイトがありましたら、URLをご記入ください。
https://designart.jp/designarttokyo2022/exhibitions/555/
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応募プロジェクト・アイデアのSNSアカウントがありましたら、URLをご記入ください。
https://www.instagram.com/ao_indigo
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【特別賞】「100年後の地域社会への価値還元」として、100年先、1000年先にその土地で暮らす人々の資産として、文化・産業を継承する仕組みになっているか?(日英併記)
・アップサイクル家具による文化の創造と継承
本プロジェクトは、その地域の廃棄家具と、その地域で採れる木材を組み合わせることが最大の特徴です。このアップサイクルの手法はその土地特有の文化を見出し、継承する一つのモデルになると考えます。
家具には個々のアイテムにまつわる独自の物語があります。特定の地域で排出される家具を活用することで、地域の歴史や文化が反映されます。これらの物語は家具を通して100年後も次の新しい世代に伝えられるでしょう。
また古い家具の補修や、破損部に新しい木材を継ぎ足すアップサイクルの技法は、古くから継承された家具職人の技術を用いています。工場で大量生産され大量廃棄されるような非循環型の家具ではこの技術を継承することは難しいでしょう。Ao.Re:プロジェクトが、産業として発展し繁栄することで、100年後や1000年後にも持続可能な価値のある産業として存在する可能性が高まります。
・地域の環境への配慮と意識の向上
家具の再利用や地域素材の活用によって、地域の自然環境に対する負荷を低減するとか考えます。1つ1つの家具のアップサイクルでは微々たる影響ですが、このプロジェクトを継続し活動の結果が蓄積されることで、環境への貢献がより顕著になると考えます。このプロジェクトが100年後や1000年後にも受け継がれれば、その土地での持続可能な環境保全が促進され、文化の継承や整体環境の保護に寄与することを期待しています。
・Creation and Inheritance of Culture through Upcycled Furniture.
This project's distinctive feature lies in combining discarded furniture from the region with locally sourced wood. The upcycling approach is envisioned to identify and perpetuate the unique culture of the locality, becoming a model for cultural preservation.
Furniture carries individual stories with each item. By utilizing furniture discarded in a specific region, the history and culture of that area are reflected. These stories are likely to be passed down to the next generations through furniture even a hundred years later.
Furthermore, the upcycling techniques involving the repair of old furniture and adding new wood to damaged parts rely on the skills inherited from traditional furniture craftsmen. In contrast, it would be challenging to preserve these techniques in non-circular, mass-produced, and mass-discarded furniture typically found in factories. With the Ao.Re: project developing into a thriving industry, there is an increased potential for it to exist as a sustainable and valuable industry even a hundred or a thousand years into the future.
・Consideration for the Local Environment and Awareness Enhancement.
By reusing furniture and utilizing local materials, it is believed that the project can reduce the environmental impact on the local ecosystem. While the impact of individual furniture upcycling may be minimal, the cumulative results of continuous project activities are expected to significantly contribute to environmental conservation. If this project is passed down and continues for a hundred or a thousand years, it is anticipated to promote sustainable environmental conservation in the area, contributing to the preservation of culture and the protection of the overall environment. -
【特別賞】「生物多様性へのポジティブな影響」として、「人間中心」にとどまらず、生態系全体に対して好循環を生み出そうとしているか?
Ao:Re.プロジェクトでは、廃棄される家具をアップサイクルすることで、大量生産型の家具の消費を抑制します。それはつまり世界各地で伐採され長距離を輸送されさまざまな加工工程を経て生産された既製材料の使用を少なくし、各地の木材伐採による環境負荷、輸送にかかる負担を軽減することにつながります。また破損部に地域の新しい木材を継ぎ足すことで、間伐による環境整備や、地域木材の活用による地域林業の活性化に繋がります。地域で廃棄される家具を地域の技術と素材で再生させ、廃棄することなく地域で受け継いでいく"家具の循環"を生み出します。
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【特別賞】 「新しいパートナーシップのデザイン」として、異業種間の連携や、生活者との共創、サプライチェーン内における役割の転換など、他者との新しい協働のかたちを実現しているか?
Ao.Re:では2022年、実際に富山県を中心に大型家具販売店を展開する老舗家具販売企業「株式会社米三」とともにプロジェクトを協働しました。
米三が新規家具を納品する際に回収する廃棄家具の年間処分費は約3,000万円にものぼります。我々は富山県内で回収され廃棄予定だった1979年製の椅子10脚を修復し、劣化した人工皮革で覆われた座面を取り外し新たに富山県内で伐採された無垢のトチの木とで再構成した新旧ハイブリットの藍染家具を制作しました。
このようにこのプロジェクトでは、地域の素材と独自のアップサイクル技術によって成立します。廃棄家具は地域の住民が長年利用した家具が回収されます。破損した部分を補完する木材は、地域の林業従事者により伐採され、地域の製材所によって製材され、家具職人の手に渡ります。そして完成したAo.Re:の家具がまた地域の住民に利用されます。
このプロジェクトは、このようにプロジェクトに関わる人々がコミュニティとなり協力して成り立っています。これが持続すれば、地域社会全体が協力し合い、廃棄家具のアップサイクルを通して共有の価値観や目標を築く手助けになります。その結果生み出された地域独自の家具と環境への保全意識が、この地域の住民は自らのコミュニティに誇りをもたらし地域コミュニティの大事な要素となるでしょう。
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Ao.Re:
廃棄された木製家具とその地域で伐採・製材された無垢の木材を再構成する藍染め家具「Ao.Re:(アオリ)」
東京産の無垢の木材を藍染した家具や小物を展開する「Ao.」により、廃棄された木製家具と、廃棄された地域で伐採され製材された無垢の木材を再構成することで生まれ変わる新旧ハイブリッドな藍染め家具です。
東京産の無垢の木材を藍染した家具や小物を展開する「Ao.」により、廃棄された木製家具と、廃棄された地域で伐採され製材された無垢の木材を再構成することで生まれ変わる新旧ハイブリッドな藍染め家具です。