当事業について
当事業は、パフォーミングアーツ、メディア芸術、映画等のバリアフリー公開を推進する、取組みです。新型コロナウイルスで外出困難となった人たち、そして障害や疾患、育児や介護などを理由に劇場や展示鑑賞が困難な人たちに対しても開かれた、誰もが好きなときに好きな場所から芸術に親しめる場の実現を目指します。
バリアフリーやeラーニングプログラムの開発に共に取り組み、多様な人たちが多彩な芸術にアクセスでき、より多くの人々が文化的な生活を送れる社会に向けて、協働してこのプラットフォームの立ち上げに賛同・参加する団体からのご応募をお待ちしております。
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、パフォーミングアーツ業界では劇場での上演を従来の規模・方法で発表することが難しい状態が続いた一方、オンライン配信ならではの新たな映像作品や芸術鑑賞体験が生まれました。
同時に、東京オリンピック・パラリンピックの開催計画を機に高まったバリアフリー・ダイバーシティ化の機運も、大会開催延期を受け、中断や延期されている状況にあります。
この社会的な背景を受け、パフォーミングアーツをはじめ、様々な芸術表現の未来を繋ぐ取組みとして、オンライン上に視覚・聴覚情報・言語を中心としたバリアフリー対応を施した場を始動します。さらに、作品の事前解説や双方向ワークショップなどのeラーニング体験を充実させ、新たな鑑賞機会を促します。
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これまでなかなか取り組みの機会がなかった事業者の方々も、是非この機会にバリアフリーやeラーニングプログラムの企画に挑戦下さい。当事務局が、各企画に寄り添って最適な方法での実現のサポートをします。
本事業を通じて、個々の作品の新たな価値を生み出していくのと同時に、新たな顧客の開拓、創作における新たな視点の発見する未来への道筋をご一緒に描いていければと思います。
株式会社precog
【特徴】
(1) 視覚情報・聴覚情報・言語を中心とした【バリアフリー配信サービス】
製作した映像コンテンツに、障害者用の字幕や音声ガイド、あるいは手話通訳などの様々な情報保証を取り入れたり、制作段階からインクルーシブな視点で、国際的な標準となりつつあるバリアフリー/ダイバーシティの実現を、障害当時者とアーティストが協働で開発・創作し、誰もが鑑賞できる新たな配信モデルを構築。
(2) 未就学児からシニアまで鑑賞体験の価値を届ける【eラーニングサービス】
作品の理解を深めたり、作品ができた時代背景や社会背景を掘り下げるような教育プログラム、親子での参加や福祉施設でも体験できるような、アーティストによる双方向コミュニケーション型のワークショップなどの企画により、映像配信を、未就学児からビジネスパーソン、シニアまで幅広い世代に開かれた学習機会と捉えた、観客の創造性や学びに繋がるeラーニングプログラムの開発を行う。
(3) 芸術性と国際性の高い 【オンライン上のプロジェクト運営】
バリアフリー対応を行った作品映像コンテンツ、eラーニングプログラムを実施した映像コンテンツをオンラインで発表。芸術ファン、障害当事者の方々、日本語が母語でない方々、海外の方々など、新規顧客を開拓しながら強いファンコミュニティを育てていく。
【目指すこと】
● 新たな観客市場の開拓
- コロナ禍において、対面型イベントにアクセスできなくなった従来顧客のみならず、これまで障害や疾患などの理由により参加できなかった顧客層を開拓する。
- 配信によって時間や環境の最適化が可能となり、移動に障害のある人や高齢者、子ども、さらに海外の観客もターゲットとすることができる。また、バリアフリーコンテンツの開発により、視聴覚障害者などにも、舞台作品や芸術作品の鑑賞できる環境を開く。
● 新たな鑑賞体験の開発
- eラーニングプログラムや、プロダクトを介した参加型の作品や学びの体験なども作り出し、作品への理解を深めるだけでなく、臨場感のある体験を提供する。
- コロナ禍以降の社会状況がどのように変転するかわからない中、本事業を通じて様々な収益モデルや表現方法の種を用意し、予測が難しい時代への対応力をつける。
● バリアフリー化の推進に呼応した新しいサービスデザイン
- 東京オリンピック・パラリンピックの開催計画を機にバリアフリー・ダイバーシティ化の法整備や義務化の動きが進展した。この社会的な動きを意識的に、舞台芸術・メディア芸術の未来を繋げてサービスをデザインしていく。
パートナー企業
株式会社MotionGallery
シティライツ法律事務所
Palabra株式会社