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イタリアのヴェネツィアで開催された CANVAS INTERNATIONAL ART FAIR 2022展のインタビュー記事掲載

CG / 美術 / グラフィック
イタリアのヴェネツィアで開催された CANVAS INTERNATIONAL ART FAIR 2022展の期間中に、ITSLIQUID Groupさんより受けたインタビュー記事を掲載いただきました。私は与えられた一つ一つの贈りものに感謝し、その心をこの世界の全ての人々に少しずつお返しして行きます。喜びと祝福に溢れた世界の到来を心より祈念いたします。

ITSLIQUID Group has published an interview I received during the CANVAS INTERNATIONAL ART FAIR 2022 exhibition in Venice, Italy. I am grateful for each gift I have been given, and I will give it back to all the people of this world, little by little. I sincerely wish for a world full of joy and blessings.

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Interview: Masaki Hirokawa
Luca Curci talks with Masaki Hirokawa during CANVAS INTERNATIONAL ART FAIR 2022, at THE ROOM Contemporary Art Space.
https://www.itsliquid.com/interview-masakihirokawa-03.html

CANVAS INTERNATIONAL ART FAIR 2022 - ITSLIQUID Group
Venice, ITALY | March 03/04 - March 25, 2022
THE ROOM Contemporary Art Space | ITSLIQUID ART SPACE - Venice Grand Canal
https://www.itsliquid.com/opening-canvas-art-fair-2022.html

ITSLIQUID Group
https://www.itsliquid.com

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インタビュー記事の原文と和訳を下記ポートフォリオサイトの展示会特設ページに掲載いたしました。

The full text of the interview has been posted on the special exhibition page of the portfolio website below.

CANVAS INTERNATIONAL ART FAIR 2022 - Dolice Design
https://dolice.design/canvas-international-art-fair-2022-itsliquid-group

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インタビュー内容(和訳):

- 現在取り組んでいることは何ですか?

現在は新しいグラフィックアートの制作に取り組んでいます。
これまではビジュアル表現よりも、メッセージ性のあるコンセプチュアルな表現を重視しながら制作して来ました。
しかし現在はビジュアル表現の持つ純粋な美しさやトレンドも意識しながら、古今東西の文化が融合したオリエンタルな作品制作に取り組んでいます。
同時にスマートフォンアプリ事業にも力を入れており、より美しい構造化と、常に変わり行く普遍的な美の観点を学びながら、グラフィックアートに取り入れています。

- 良い写真とは何だと思いますか?どのようなディテールにこだわりますか?

私はアナログ写真にあったノイズが平面のデジタル写真に時間軸を与えるものと思い、グラフィックアートにも目視できない程度にノイズをかけて仕上げています。
しかし可視的な面以外に於いても、三次元的感覚を超えたいという欲求が常にあります。
作品制作の過程では微細な調色に拘りながら作業を進めますが、次第に色覚情報を知覚できなくなり、平面の作品から微かに漏れる光の量しか判らなくなります。
私にはそれが「光」としてしか認識できませんが、もしかすると余剰次元の世界では、光も多様な形を取り得るのかもしれません。

- あなたの創作活動はどのようなものですか?

私にとって創作活動は魂の喜びそのものでした。
子供の頃から自分という存在そのものが疑問で、この世に生を受けた意味や、広大な宇宙の中での自分の意識の在り処、果たして心は何処に在るのか、そして例えば自分の指とその周りの空間との境目にある白く透明な膜のようなものなど、色々なことが不思議でなりませんでした。
物心ついた頃からとにかく毎日のように、何故自分は生まれて来たのだろう、何故自分はここに居るのだろうと考え続けて来ました。
しかし昨今の世界情勢が私にその答えを否応無しに教えてくれました。
創作活動や芸術作品は、この変革と激動の世界にこそ必要なものです。

- 何か特別なことを表現するためにアートを使いますか? それはあなたの表現手段ですか?

私はなるべく全ての感情を言語化するように努めていますが、異なる思想を受け容れられない価値観の方もこの世界には当然居られると思います。
体から体へ、魂から魂へ、言葉を介さずダイレクトに伝わるのがアートだと思っています。
もし全ての人々が言葉以外の意思疎通媒体を持つことが出来れば、自分の心を理解して欲しいと苦悩することもなく、まして武器を手に取り争い合うこともなく、お互いの存在を尊重し、国境も文化価値観も超えて愛し合えると思うのです。

- あなたの前回の芸術作品に惹かれましたが、今回発表された作品は展覧会のために作られたものですか? それとも既存の作品の一部として作られたものですか?

今回展示させていただいた「The Justice of Equality」という作品は、2020年に米国で起きた暴動に衝撃を受け制作した作品で、邦題は「平和」です。
この作品はこれまで何故か政治運動に関するものと見做され、陽の目を浴びる機会はありませんでした。
しかし世界が大切な分岐点に立たされたタイミングで、今回展示させていただく機会を初めて頂戴し、この展覧会には特別な思いを抱いています。
貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございます。

- ITSLIQUID Groupはアーティストにとってチャンスとなり得ると思いますか?

ITSLIQUID Groupさんは、視覚的に美しいもののみならず、心のこもった作品や、人間らしさ、人間としての温かさを感じ取れる作品を選んでいるように思います。
グローバルな視点から純粋に美しい作品を選んでいるように見受けられますので、世界中のアーティストの方々にとって、とても貴重な機会を与えていると思います。

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