あなたには私がどう見える？

人間は美醜にとらわれている生き物だ。すべての出会う人に、顔が良いか、悪いか、普通かといったことを格付けしている。ルックスが良いから、悪いからという理由で、得をした、損をした、という経験を持つ人は多い。
しかし、私たちが行う美醜のジャッジメントの基準は、いつどのように私たちの中で出来上がるのだろうか。
幼稚園児の頃を思い返せば、私たちがまだ幼い頃は、きっと人を美醜の観点で見ていなかった。大きくなるにつれ、テレビなどのメディアで、美人モデルやイケメン俳優の姿を見て、美の基準とは何かを吸収し、美のものさしを実際に見た人に当てはめていくのではないだろうか。
そもそも、個体の美醜を判断している動物は人間だけだとも言われている。他の動物たちは、視覚や嗅覚、聴覚などで個体を識別できるものも多くいるが、相手がイケメンか美人かということは判別していないと考えられている。
この鏡に顔を映すと、犬からみた自分、赤ちゃんから見た自分、幼い子どもから見た自分、青年から見た自分…　に切り替わります。
普段気に留めずに受け入れている人の顔の見方を疑うきっかけになるのでは。