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嗅覚拡張ゲーム

その他
嗅覚×視覚

10種類ほどの香水のムエット(試香紙)を用意し、参加者に嗅いでもらう。そしてその香りから得たイメージを言語化(バリバリのキャリアウーマンが休日に恋人に甘えているイメージ、ドライブが好きな爽やかな20歳前後の男子大学生など)。生成AIにプロンプトとして入力し、イラスト化。参加者は一人ひとり、ランダムに出来上がったイラストを提示。残りの参加者はそのイラストがどの香りを表しているか当てるというゲーム。

人は400種類の匂い分子を判別でき、それらを組み合わせることで1兆種類もの匂いを嗅ぎ分けられると言われています。しかし、私たちは普段あまり匂いについて深く考えることはありません。視覚であれば、服や顔のテイストの好みが、聴覚であれば音楽のジャンルの好みがそれぞれにありますが、嗅覚に関しては、香水好きなどでない限り、自分の香りの好き嫌いや香水の好みを把握していない人も多いのではないでしょうか。これはすごくもったいない!と思い、みんなの嗅覚をより鋭敏にするための企画を考えました。
また、同じ香りに対しての感じ方は十人十色。同じ香水をつけていても、ある人にはすごくいい香りだと言われても、ある人には臭いと言われることもしばしば。香水の口コミを見てもみんな言っていることが違う。その受け取り方の違いは、同じ香りを嗅いでいるとは思えないほどで、嗅覚ほど主観に左右される感覚はないのではないでしょうか。
そんな奥深い嗅覚の世界ですが、香りの印象を具体的な視覚イメージに落とし込むことで、より香りの種類の豊富さや、香りの受け取り方の幅広さを感じられるのではないかと思い、このゲームを思いつきました。

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