AWRD と FabCafeが企画運営するものづくりプロジェクト「Make it Yourself(MiY)」では講師にものづくりユニット・KULUSKAのお二人を迎え、UVプリンターを使ったオリジナルのレザーカードケースを作るワークショップ「KULUSKAさんとつくる 旅するレザーカードケース 」を開催しました。
それでは、個性溢れるイロとりどりのカードケースが生まれた当日の様子をお伝えしていきたいと思います。
講師をしてくれた、KULUSKAの藤本直紀さんと藤本あやさん。
現在、FabCafeにて開催中の「KULUSKAと9人の旅するスリッパ展〜ものづくりのバトンとオープンデザイン〜」は、KULUSKAさんのオープンデザインスリッパをテーマに、MiY Project のデザインコンペを通じて生まれた作品を展示しています。
「旅するデザイン – Open Design Project」について
「旅するデザイン – Open Design Project」は、KULUSKAさんが行うワークショッププロジェクトです。世界の人々とものづくりの楽しさと喜びを分かち合うことをテーマに、オープンデザインを通じてみんなの頭の中にあるアイデアを形にする取り組みです。
今回のワークショップでは、KULUSKAさんがデザインしたレザーカードケースに、参加者が思い思いにデザインした柄をUVプリントします。
さて、まずはデザイン制作です。PCやiPadを使って、自分だけのデザインを作成。
iPadアプリ「Adobe ideas」とスタイラスペンを使って、お絵かき感覚で柄をつくっていきます。
見ていると、大人よりも小学生のほうが迷いなく柄を描きすすめている様子。すごい!
デザインができたら次は革選び。
革とプリントとの相性、素材の特性など相談しながらじっくり考えて決定します。みなさん真剣!
好きな革を選んだら、レーザーカッターでカット。
革をカットしたらUVプリンターの登場です!あっというまに柄が革に印刷されました。
印刷が終わったら、革を縫い合わせてカードケースの形にしていきます。
縫い方はKULUSKAさんが丁寧に教えてくれます。
気持ちを込めて一針一針…
カードケースが着々と仕上がってまいりました!
おもわずにっこり。
小学生だって、お母さんの手を借りながらも、ちゃんと自分で縫い合わせます。
KULUSKAさんがデザインする手作りレザーキットは、だれもが作りやすいようにデザインされているのが特徴です。ワークショップはFabマシンと手作業をほどよく組み合わせているので、参加者がその場で自身のアイデアを反映しながらものづくりできるんです。
ついに世界に一つだけのカードケース完成!!
できあがったカードケースを使ってさっそく名刺交換してみました。 押し寄せるワクワク感…
「もっと名刺交換したい!」そんな気持ちになりますね。
「みんな違ってみんないい!」
おもわず、金子みすゞさんの詩の一節がとびだすほど、どれも素敵で作り手の個性がつまっています。
KULUSKAさんのオープンデザインとUVプリンターという最新の技術、そして参加してくださったみなさんが出会って生まれた、世界に一つしかないカードケース。たった3時間で制作したとは思えないような仕上がりです!
私たちも、ものづくりの楽しさと喜びを分かち合うとても有意義な一日を過ごす事ができました。
じつは、KULUSKAのお二人にとってもUVプリンターを使ったワークショップは今回初の試み。 「UVプリンターを使う事で表現の幅も広がり、新たな可能性を感じた。ずっとやりたかったことが叶った!」と言ってもらえたのが、とても印象的でした。。
「オープンデザイン」という概念はまだまだ生まれたばかりです。 こういったワークショップを通してみんなで大切に育てていけたらいいなと思います。
ワークショップの写真はFlickrよりご覧いただけます。
UVプリンター協力:ローランド ディー.ジー. 株式会社