みんなでスケッチすると、町を感じる、人とつながる
「スケッチ」ときいて、みなさんは何を思い浮かべますか?
作品をつくる前のラフスケッチ、記録のためのスケッチ、景色のスケッチ、アイデアやモデルを人に伝えるためのアイデアスケッチなどなど、様々な場面で使われるスケッチ。基本的に一人でできてしまうので、普段、他の人と一緒にスケッチを行うことは、少ないですよね。だからこそ、みんながどんなスケッチを行っているか、どんな道具をつかってるか、どんなふうに描いているか、気になりませんか?
今回は、みんなで集まってスケッチをするイベント「SKETCHNOTE×PauseDraw」の京都の回の様子とともに、参加者のみなさんのスケッチの様子をレポートします。
5月末に行われたイベントは、「アイデアを考え、伝えるためのスケッチ」を目指す「SKETCHNOTE」と「立ち止まり、観察する」をテーマにスケッチ&ネットワーキングイベントを行っているPauseDrawとのコラボレーションで開催。20人の方に参加いただきました。PauseDrawを主催するLuisとAdrianは、東京在住のイラストレーター。常にスケッチノートとペンを持ち歩いていて、電車の中でもレストランでも、ミーティング中でも、いつでもどこでもスケッチをしています。
挨拶のかわりに、前に座っている人の顔を描いてみる
まずは、肩慣らしとして、自分の前に座っている人の顔を描くスケッチからスタート。「はじめまして、こんにちは」の挨拶代わりに、相手の顔をじっくり見ながらペンを動かします。
紙を挟んで利用するSKETCHNOTEを使っているAdrianのスケッチ。
持ち運びができる水彩を用いて、カラフルに顔スケッチ。
外にでて、古都京都を舞台に未来を妄想&スケッチ!
室内で肩慣らしをしたら、次は外に出てスケッチ。 会場であるMTRL KYOTOの近くにある鴨川や、神社でスケッチをしました。
描いているときはみんな静かですが、移動中はおしゃべりが弾みます!
今回のイベントでは、見たものを描くスケッチだけではなく、見たものの未来を描く”アイデアスケッチ”に挑戦しました。道端に停まっていた、このかっこいい車。みんなで、この車を観察しながら「X年後の姿」を描きました。
早速みなさんのスケッチの様子をみてみましょう。
アイデアをスケッチで表現、記録するときの魅力は、ビジュアルで考えるので右脳が活発に働くこと。
文字でアイデアをまとめるときは、論理を司る左脳がじゃまをしてしまうこともありますが、ペンと紙をつかってアイデアをそのままビジュアルにすることで、より自由にアイデアが膨らみます。小さい頃、色とりどりのクレヨンを使って描いた落書きの感覚のように楽しく描ける感じも
最後にMTRLに戻り、全員のスケッチを並べて、みんなでお互いの作品を見せ合いました。
同じ景色をみていても、どこを描くはその人次第。ちょっとダークな未来から、テクノロジーが発展した未来まで、いろんな未来が!
これってどういうこと?とスケッチを見せ合いながらみんなでコメント。
描けば描くほどコツがつかめてくるのがスケッチ。これからも気軽にスケッチを楽しむイベントを行っていきます。どうぞお楽しみに。
*東京で開催されたイベントの様子はこちら