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バイオ×クリエイティブが熱い! 8日間のバイオキャンプ「BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’」

2017/11/09(木)

イベント

世界中で注目されている「バイオテクノロジーとアート」

ワインや醤油・味噌、ヨーグルト、パンなど…私たちの身近にある発酵食品。

健康志向や自然食品などに対する関心から、いま、発酵に興味をもつ人が増えています。酒蔵見学や自分で味噌を作る手前味噌のワークショップなども人気が高く、発酵食品のなりたちである「バイオの世界」にも注目が集まりつつあるようです。

そんな中、ロフトワークでは2016年から、「アートユニットBCL(ゲオアグ・トレメル、福原志保)」とともに「BioClub(バイオクラブ)」という取り組みをスタートさせました。

BioClubとは、バイオテクノロジー研究者やクリエイター、趣味でバイオに関心のある人々などが集まって、実験ワークショップやディスカッションなどを通じて協働していくラボ活動です。BioClubのディレクター・石塚千晃さんは、アーティストとしてゲオアグ氏とともにBioClubでの活動をプランニング、実行しています。

2018年2月、BioClubはバイオテクノロジーとアートをテーマに8日間のキャンププログラム「BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’」を開催します。ただいま、アジア各国から参加者を募集中です。

難解なイメージのあるバイオテクノロジーですが、どうやってクリエイティブを結びつけるのでしょうか? 石塚千晃さんに「バイオ×クリエイティブ」の熱い関係と、2月に開催されるバイオキャンプのみどころについて聞きました。

Profile:

石塚千晃

国際情報科学芸術大学院大学[IAMAS]卒業後、産学連携のプロジェクトマネジメントを経て2016年12月よりロフトワークに参加。BioClubのディレクターとしてバイオ分野の可能性におけるオープンな議論と実験の場を運営している。アーティストとして、生命と人間とのインタラクションやボーダーに着目した作品を制作・発表を続けている。東京在住。Tumblr:http://chiakiishizuka.tumblr.com/

ー石塚さん、バイオアートってどんなものなんですか?

石塚「じつは、バイオテクノロジーがアートの文脈で取り入れられはじめたのは今にはじまったことではありません。「バイオアートの父」と呼ばれるジョー・デイヴィスは今年で66歳、1986年にMITのMillstone Hillレーダーを使って人間の生殖や繁殖の詳細を表す人間のイメージを宇宙に送る目的で、女性器の収縮音をシグナル化して近隣の星系に発信しました。西オーストラリア大学SynbioticAの主宰者であるイオナ・ズールは、動物を殺して皮をつくることに疑問を持ったことから、細胞を人工的に培養して小さなジャケットを製作しました。」


ーふたりとも、振り切れてますね!!

石塚「すごいですよね。ただ、バイオアートやバイオテクノロジーを使ったクリエイティブは、どうしても専門的な知識や技術が必要になります。アーティストやデザイナーが、バイオテクノロジーやその手の知識を正しく理解し、リーチするには、サイエンスの世界とつながらなければならず、クリエイティブの領域だけでは取り扱うことがハードルの高い領域でした。

今ではインターネットでも多くの専門知識が得られるようになりました。それに、YCAM(山口情報芸術センター)やわたしたちのBioClubを含め、世界的にも専門教育機関以外の場所で、比較的オープンにバイオにアプローチできる場所や機会が確実に増えてきています。デザイナーやクリエイターの方たちには、バイオテクノロジーをクリエイティブに取り入れる事にチャレンジしやすい環境が整いつつあります」


ー2月に開催されるバイオキャンプは、デザイナー、クリエイターの方にも積極的に参加してほしいということですよね。どうして、クリエイターの参加が求められているんですか?

石塚「バイオというと、これまではおもに産業の領域で技術が深められてきましたが、技術開発のプロセスを一般の人たちに“伝える” という視点が欠けていたんですね。一方で、いま遺伝子組換え作物や畜産動物など、食品のもとになる生物の扱い方や動物実験など、生命の操作やデザインに関わる問題に関して、世界で活発な議論が行われています。

デザインの視点から、産業界と研究者、一般消費者との意識のギャップを埋められるような人材が求められていると思うんです。コミュニケーションを橋渡ししたり、産業構造をリデザインするという点でも、これからデザイン領域の人材とバイオ業界とが協働するシーンは増えていくのではないでしょうか」


ーバイオキャンプの見どころを教えて下さい!

石塚「今回のワークのテーマは「庭」で、フィールドワークからウェットワークショップ(生体実験)まで、盛りだくさんのプログラムです。参加者は実際に庭を作るわけではないですが、その考え方を取り入れながら8日間でバイオアート作品を製作します。

特別ゲストとして、京都で庭師として活躍している山内朋樹さんが、日本と海外との「庭」のありかたを比較しながら「庭とは何か?」の考察を深めるレクチャーをしてくれます。さらに、先ほど紹介したバイオアートの父と母、ジョー・デイビスとイオナ・ズールによるレクチャーもご期待ください!」


ー第一線で活躍するバイオアーティストたちとも交流できるバイオキャンプは、たくさんの新しい視点やアイデアをを集めることを目的としているため、参加者のバックグラウンドは不問だそう。

「バイオに触れてみたい!」と思っている方は、このキャンプに応募してみてください!

今回のキャンプには参加できない…という方も、「BioClub」を含む今後のバイオアートの動きに、ぜひ注目してみてください。


募集概要

日時:2018年2月10日(土曜日)~2月17日(土曜日)[8日間]
会場:①Red Bull Studios TOKYO ( 東京都渋谷区渋谷1-3-3 google map 2)
   ②BioClub /FabCafe MTRL ( 東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピア2F)

プログラムディレクター: ゲオルグ・トレメル(アーティスト/ BioClub /BCL)、石塚千晃(アーティスト/ BioClub)、アンドレアス・シアギャン(Lifepatch)
ゲスト講師:山内朋樹、グンタ・サイフリートゥ
ゲストスピーカー:Ionat Zurr(西オーストラリア大学・SymbioticA主宰)、Joe Davis(アーティスト・哲学者)

主催:国際交流基金アジアセンター/一般社団法人TodaysArt JAPAN/AACTOKYO 

参加費:無料
申し込み締切:11月10日(金)

申し込みフォーム:http://jfac.jp/culture/events/...
詳細:http://jfac.jp/culture/events/e-biocamp/

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