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“おいしい”から生まれる出会いとコミュニケーションー白金五丁目アワード フード部門 審査会に潜入!

2018/08/07(火)

先日、キギとOUR FAVOURITE SHOPが主催する『白金五丁目アワード』シリーズの第二部門、フード部門の公開審査イベントが開かれました!

2人の挑戦者が事前に食品を作り、本アワードの審査員であるキギの植原亮輔さん渡邉良重さん、、そしてコメンテーターは人気の菓子研究家・福田里香さんで試食スタート。

審査を見に来た参加者の皆さんにもおすそ分け。審査の様子を観覧しつつ、おいしいフードを楽しみました!

おしゃれで新しい中国料理を作りたい。/五十嵐可菜さん

1人目の挑戦者の五十嵐可菜さんは、美大でグラフィックデザイナーを勉強中、料理の授業で感銘を受けその道に進んだそう。中国料理の研究家を目指す五十嵐さんは五目シュウマイや春巻きなど、工夫を練った4点の中華を応募してくださいました。

五目シュウマイ、ピータン豆腐、アユの春巻き、杏露酒のフルーツサラダ

アレルギー関係なく、みんなが一緒に食べれるお菓子を作りたい。/林愛さん

暮らしとたべごと ふたつの木」というお店を経営している林愛さんは、ヴィーガンのドーナツを応募してくださりました。お仕事で幼稚園の給食を作っている時にアレルギーを持つ子供が多いことに気づき、乳製品や卵を使わず、みんなが食べれるお菓子を作るためレシピを開発したそうです。

乳製品アレルギーの方でも食べれる、ヴィーガンドーナツたち。種類は、メープルオールドファッション・ダブルココアドーナツ・フレンチクルーラー・全粒オールドファッション・ラムココアドーナツ

審査を見に来た参加者の皆さんにもおすそ分け。審査の様子を観覧しつつ、おいしいフードを楽しみます。

フードやケータリングの仕事を志す人は要チェック、 福田里香さんの貴重なアドバイスとポイント集!

さてここで福田さんが二人の挑戦者にお話ししたアドバイスをご紹介。あまりに面白くてタメになる福田さんのお話に、私もウンウンと聞き入ってしまいましたので、こちらにダイジェストでご紹介いたします!

パーティフードは会話の火付け役たるべし!

「パーティフードはパーティの参加者の会話の手助けにもなる。食材が変わっていたり、旬のものを使っていたり、工夫された料理を出せば、出した料理で1分でも見知らぬ人同士の会話が弾めば、主催者側はものすごくありがたいものです。シュウマイにグリンピースでは当たり前。だけど、空豆に変えれば、それは会話の種になりますよね」

>確かに!パーティフードが華やかだったり、スパイシーだったり、珍しいものが多いのはそういう目的を果たしているからなんですね!メモメモ。


すぐなくなるものと、あとまで残るもの。偉い人ってイベントやパーティに大抵遅れてくるもの。その時にケータリングの料理が全部なくなってた!なんてことがないように、すぐなくなるものと、あとまで残りそうなものをの作るのも重要なテクニック。

>な、、なるほど、、、!美味しくて人気があってすぐなくるのがいいわけではない、時間の演出も重要!てことですね。


いろいろあるけどなんとかなる!ケータリングにトラブルはつきもの。でもだいたいなんとかなるのよ!
昔、インド映画を見ながら徹夜でカレーを食べるイベントをチームで開催した時です。スタート直前に誰もご飯を炊いていないことに気づいたの。盲点で抜け落ちていた。でも近所のお弁当屋さんに駆け込んで、炊いたご飯をいただいて、ともあれどうにかなったから、諦めなければ意外とケータリングはなんとかなる!

>そ、、それは福田さんたちがすごいのでは、、、ーでもそういう機転と応用力もないと、ダメってことですね!


意見は別れた方が盛り上がる?! 手に入れるまでにかけた時間もプレゼント!?

「料理やお菓子に並ぶ人を不思議に思う人もいるけど、例えばよく並ぶドーナツ屋さんで買ったドーナツを会社の同僚にプレゼントすれば、普通のお菓子よりも飛びついて喜んでくれるわけだから、とっても意味がある。写真をSNSにアップしてコミュニケーションをとったり、家に帰れば家族との話題にもなる。それ自体は、もはや美味しくても不味くてもいい!ていう領域に突入するのよね。意見はわかれたほうが盛り上がるとも言えるし。」

>「フード」は味も大切だけど、コミュニケーションを誘発するってことが本当に大事なんですね〜


食のバリアフリー

「お菓子ってなくても生きていけるものだけど、あれば人生が楽しくなる娯楽。食べれない人に食べれるようにヴィーガンのお菓子を作ってあげることこそ、食のバリアフリー。とっても大切な視点です。」

>確かに!多様な人を想像した食の提案は、社会の多様性に気づかせてくれるキッカケにもなりそうです。奥が深い!!!


最後に、OUR FAVOURITE SHOPの寺田さんの締めで審査イベントは終了しました。「「このアワードシリーズを通して熱意のある人たちとの出会いが生まれて、とても嬉しく思っています。これからもこの取り組みを育てていくことで、様々な作品や作り手の方々との接点を作り出し、紹介してくような動きが作り出していけるようにしたいです。」と店長の寺田さん。

今回は、テーマがフードということもあり、作品をじっくり見る審査会とは一味違ったなごやかな雰囲気でしたが、これがまさにフードの力なのかもしれません。審査員や応募者、イベント参加者が、皆で同じ食べ物を味わい意見を出し合うことで会話が生まれていたり、いろんな視点から食の魅力を感じ取ることができた審査会でした。




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