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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
駅前やショッピングモールに存在していた「CDショップ」を、絶滅危惧空間として扱う。
かつてCDショップは、音楽販売だけでなく、人々が同じ音楽を共有する都市空間として機能していた。
ランキング棚、試聴機、店内BGMなどを通して、街の中に共通の感情や記憶を生み出していたが、サブスクリプション化によって急速に姿を消しつつある。
本提案では、地方都市や郊外型商業施設に残る中小規模CDショップ跡地を想定し、その空間を「人生儀式のための音楽インフラ」へ再構築する。 -
なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
CDショップは、単なる小売店舗ではなく、「街の中で同じ音楽を共有する空間」だった。
特に1990〜2000年代の日本では、ラブソングはテレビドラマ、恋愛映画、CM、結婚式などと強く結びつき、都市文化の中心に存在していた。
人々はCDショップで同じ新譜を視聴し、同じランキングを見て、同じラブソングを共有していた。
しかしサブスクリプション化によって、音楽体験は完全に個人化された。
現在、人々はアルゴリズムによって推薦された音楽を、それぞれのイヤホンの中だけで聴いている。
その結果、「共同で音楽を聴く空間」としてのCDショップは急速に消滅した。
一方、日本の結婚式場では現在でもラブソングCDが利用され続けている。
著作権処理や運営システム上の理由から、CD原盤の持ち込みが求められるケースが残っているためである。
つまりCDは完全に消滅したのではなく、「結婚式」という共同体儀式の内部でのみ、限定的に延命している。
本提案は、この矛盾した状況に着目する。
失われつつあるCDショップを保存するのではなく、その空間が持っていた「共同体的感情共有」の機能を、現代都市の中で再定義したいと考えた。 -
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
本提案《Love Song Infrastructure Center / WPP : Wedding Processing Plant》では、CDショップを「人生儀式のための音楽インフラ」へ変異させる。
現在の音楽体験は、サブスクリプションによって完全に個人化されている。
しかし結婚式だけは、今でも「他人と同じ音楽を共有する場所」として残り続けている。
日本の結婚式場では、著作権処理や式場運営上の理由から、現在でもCD原盤の持ち込みが行われている。
つまりラブソングCDは、「結婚式」という共同体儀式の内部で稼働し続ける旧式メディアである。
本提案では、この状態を起点に、CDショップを新しい都市施設として再構築する。
変異後の《WPP》では、CDの販売を行わない。
代わりに、人々の人生儀式に関わる音楽・映像・記憶を編集・保存・共有する施設へ転換する。
施設内部には、
・結婚式用ラブソングアーカイブ
・プロフィールムービー編集カウンター
・記念写真データ保存室
・世代別J-POPライブラリー
・共同試聴ラウンジ
・人生儀式プレイリスト登録システム
などを配置する。
また、かつてCDショップに存在していた試聴機やランキング棚も再利用する。
試聴機は「他者と同じ音楽を共有する装置」として再定義され、ランキング棚は「時代ごとの共有感情アーカイブ」として機能する。
例えば1990年代のラブソングは、単なる懐メロではなく、「その時代の恋愛観や共同体感覚」を保存する都市資料として扱われる。
さらに《WPP》は、地域の結婚式場、写真館、映像制作、葬祭施設などと接続し、「人生儀式インフラ」のネットワークとして運営される。
この提案は、CDショップを保存するノスタルジーではない。
その空間が持っていた“共同体的感情共有”の機能を抽出し、現代都市の中で再実装する試みである。
音楽を個人消費から再び都市空間へ開き直すことで、《WPP》は、失われつつある共同体感覚を再接続する新しい公共インフラとなる。
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Love Song Infrastructure Center WPP : Wedding Processing Plant
サブスクリプション化によって、音楽は「所有」から「アクセス」へ移行した。
その結果、CDショップは急速に姿を消していった。
しかし日本では現在でも、結婚式場という特殊な空間の中で、著作権等の問題から ラブソングCDが使われ続けている。
プロフィールムービー、入場演出、共同視聴空間。
ラブソングCDは、「結婚式」という都市儀式インフラの内部でのみ、限定的に延命している。
本提案《WPP》は、消滅しつつあるCDショップを、単なる音楽販売空間としてではなく、「人生儀式のための感情インフラ」へ再構築する試みである。
ここでは音楽を購入するのではなく、
結婚、出生、葬儀、記念日といった人生の節目に使用される音楽や映像、記憶を保存・編集・共有する。
かつてCDショップが持っていた「同じ音楽を街で共有する機能」を、次世代の都市インフラとして更新
その結果、CDショップは急速に姿を消していった。
しかし日本では現在でも、結婚式場という特殊な空間の中で、著作権等の問題から ラブソングCDが使われ続けている。
プロフィールムービー、入場演出、共同視聴空間。
ラブソングCDは、「結婚式」という都市儀式インフラの内部でのみ、限定的に延命している。
本提案《WPP》は、消滅しつつあるCDショップを、単なる音楽販売空間としてではなく、「人生儀式のための感情インフラ」へ再構築する試みである。
ここでは音楽を購入するのではなく、
結婚、出生、葬儀、記念日といった人生の節目に使用される音楽や映像、記憶を保存・編集・共有する。
かつてCDショップが持っていた「同じ音楽を街で共有する機能」を、次世代の都市インフラとして更新
