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どの絶滅危惧空間を扱うのか(300文字以内)
羽田空港内のトイレを対象とする。
ただし本提案が着目するのはトイレそのものではなく、出口付近に設置された利用者アンケート端末である。近年、公共空間における意見収集はスマートフォンやアプリへ移行しつつあり、ボタンやタッチパネルを用いて匿名で評価を行う公共インターフェースは徐々に姿を消している。
空港や駅のトイレに残る満足度調査端末は、その数少ない生き残りであり、絶滅危惧種的な公共装置として捉える。 -
なぜその絶滅危惧空間を扱うのか(600文字以内)
公衆トイレは都市の中でもっとも衛生意識が高く働く空間のひとつである。しかし現在の満足度調査端末は、手を洗った直後の利用者に対して再び共有された接触面へ触れることを求めている。
そこには、衛生空間と情報収集システムとの間に生じた小さな矛盾が存在する。
一方で、公共空間におけるフィードバック装置自体も変化しつつある。かつて駅や空港に設置されていたボタン式の評価装置は、スマートフォンやアプリによる収集へ置き換えられつつあり、匿名かつ即時的な公共評価の場は減少している。
私はこの状況に、単なる設備更新ではなく、公共空間における身体と情報の関係性の変化を見る。
利用者はどのように意思表示を行うのか。公共空間はどのように利用者の声を受け取るのか。トイレという日常的な場所に残された小さな装置は、その問いを象徴的に示している。
本提案は、絶滅しつつある公共フィードバック装置を未来へ変異させる試みである。 -
どのようにその絶滅危惧空間を変異させるのか(1200文字以内)
TFIは、既存のタッチパネル型アンケート端末を撤去し、出口床面へ投影されるプロジェクションマッピング型インターフェースへ変異させる。
利用者は出口へ向かう歩行動線の中で、「満足」「普通」「不満」を示す三本の光のレーンを自然に通過する。システムは人感センサーや位置検知技術を用いて利用者の通過位置を記録し、評価データとして蓄積する。
重要なのは、利用者が立ち止まらないことである。
従来のアンケート端末は、端末の前で停止し、画面を見て、触れて、判断するという一連の行為を必要としていた。そのため、人流の停滞や混雑、衛生上の違和感が発生していた。
TFIでは評価行為そのものを歩行へ統合する。
利用者は「押す」のではなく「通過する」。
インターフェースは「機械」ではなく「空間」となる。
この変異によって、公衆トイレは単なる設備空間から、人間の身体行動と情報収集が一体化した環境へと変化する。
また本システムは空港だけでなく、駅、商業施設、病院、美術館など、多くの公共施設へ応用可能である。蓄積されたデータは清掃品質や利用者満足度の向上に活用できるだけでなく、施設運営の改善にも寄与する。
本提案の価値は、新しい装置を設置することではない。
公共空間における評価という行為を、端末から空間へ移し替えることにある。
TFIは、絶滅しつつある公共フィードバック装置を、光と動線による建築的インターフェースへ進化させる提案である。
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TFI : Flow Interface
羽田空港のトイレには、利用者満足度を調査するためのタッチパネル式アンケート端末が設置されている。しかし、手を洗った直後に不特定多数が触れた画面へ触れることには、身体的な違和感が存在する。
TFI(Toilet Feedback Interface)は、その矛盾を解消するための新しい公共インターフェースである。出口床面へプロジェクションマッピングを用いて評価レーンを投影し、利用者は立ち止まることなく歩行動線の延長として意思表示を行う。
本提案は、公衆トイレにおける「評価」という行為を、ボタンや端末から空間そのものへ移行させる試みである。
TFI(Toilet Feedback Interface)は、その矛盾を解消するための新しい公共インターフェースである。出口床面へプロジェクションマッピングを用いて評価レーンを投影し、利用者は立ち止まることなく歩行動線の延長として意思表示を行う。
本提案は、公衆トイレにおける「評価」という行為を、ボタンや端末から空間そのものへ移行させる試みである。
