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公募企画vol.1 「こどもを夢中にさせる新発明」のアイデア会議に潜入! -佐藤ねじさん率いるブルーパドルが考えた夢中アイテムとは?-

2018/06/21(木)

レポート

本企画は、新たなモノづくりやコトづくりに挑戦する人たちのためのプラットフォーム「Wonder FLY」と、クリエイティブなコンペティションやハッカソンを紹介するプラットフォーム「AWRD」のコラボレーションによるクリエイティブアワードです。


こどもを夢中にさせる新発明! 〜スマホに代わるこどもの夢中アイテムを募集〜
募集期間:2018/06/15(金) - 2018/07/31(火)


ゼロからアイデアを考えるのはもちろん、すでに企画・試作中のアイテムをエントリーするのもOKなアワードですが、クリエイターのみなさんへ「企画〜エントリーするまでのヒント」をお届けするべく、佐藤ねじさん率いるブルーパドルさんのプロセスを3回に渡ってレポートとしてお届けします。


それでは、第1回は、企画会議に潜入! 企画のヒントを探ります。


VS クリエイター 
佐藤ねじさん率いるブルーパドル:メンバープロフィール

佐藤ねじ

1982年生まれ。プランナー/アートディレクター。面白法人カヤックを独立→Blue Puddle Inc.設立。「空いてる土俵」を探すというスタイルで、WEBやアプリ、デバイスの隙間表現を探求。代表作に『5歳児が値段を決める美術館』『変なWEBメディア』『Kocri』『しゃべる名刺』『貞子3D2』『レシートレター』など。日経BPより「超ノート術」を出版。

深津康幸

1981年生まれ。様々なデジタルコンテンツの企画、ディレクションを担当。テクノロジーやデバイスを用い、アイディアを掛け合わせた独自のプロジェクトを数多く手がける。カンヌライオンズ他、国内外の受賞多数。

あけたらしろめ

プロダクトデザイナーとして7年間、音響機器メーカーTEACに勤め、2018年からBlue Puddleにデザイナーとして入社。個人でもモノクロのイラストレーションでツイッターを中心に作家活動を展開。

Blue Puddle Inc.

2016年7月、面白法人カヤックから独立した、佐藤ねじ・深津康幸で設立。WEB、アプリ、デバイス、インスタレーションなどデジタルコンテンツの企画制作をしている。私たちの目的はただ1つ。世の中でまだ見つかっていない、空いてる土俵「ブルーパドル」を1つでも多く発見していくこと。

https://blue-puddle.com/


はじめに、お題を要素分解してみる!

「まずは、お題を分解してみましょうか」。具体的なアイデアをいきなり考えはじめるよりも、まずは「こどもを“スマホ以外で”夢中にさせるアイテム」というお題を要素分解から。アイデアを考えやすくなるし、面白いアイデアが浮かびやすくなるとのこと。大きなお題を3つの要素に分解して、それぞれに発想を広げていきました。


分解した要素は「夢中」「こども」「ジャンル」の3つ。佐藤ねじさんいわく「最終的にはなにかをアウトプットするため、まずはアウトプットするアイテムのジャンルから発散するといいですよ」とのこと。


「ジャンル」

スマホ以外の夢中アイテムのジャンルを、定番のおもちゃ以外にも視点を広げて発散! 3人ともお子さんがいるため、実体験をもとにしたり、自分自身がこどもだった頃を思い出してどんどん出していきます。


ブレスト会議をファシリテーションしながら自らアイデアも出すねじさん。ちなみに被っているキャップは、PRIZE OWNERのANAを意識して世界地図のデザインです!


我が子の夢中エピソードを語る深津さん


たくさんでてきました


例えば…

・雨具(水着やカッパ)…雨具なんだけれど遊び道具にもなるもの。機能を持ったものが結果別の機能を持つアイテムになるアイデアは面白くなりやすい

・タオル…生活に役に立つけど遊び道具にもなるものはお母さんのニーズにも合う(=財布の紐が緩む)

・よだれ掛け…生活必需品でダサくなりやすいものをオシャレにデザイン。考えやすいけれど、すでに商品化されていそう…。


「こども」

「こども」についてもひとくくりで考えるのではなく、分けられる限りの要素に分解して考えていきます。

例えば…

・人数…ひとりで遊ぶモノとみんなで遊ぶモノがある

・年齢…年齢によって夢中になるモノが変わる

・こどもならではの仕事…「寝る・食う・遊ぶ」(関連グッズはいわゆるオフィス用品!?)


「夢中」

こちらもジャンル同様、「夢中」になったことのあるエピソードトークをしながら、その理由を因数分解。スマホになぜこどもが夢中になるのかについても分解していきます。

イラストレーターのあけたらしろめさんは、イラストメモを書きながらのブレスト


例えば…

・車輪があるもの…車輪つけるとなんでも面白い!

・ボタンとスイッチ…押して反応があるものを押してしまうのは、こどもの性(さが)

・ルールとポイント…とくに男の子はルールがあって、ポイントがもらえると熱中してしまう

・固有のハマるニッチなやつ…こどもの好みの最大公約数で作られるよくあるモチーフの反対を選ぶと尖るアイデアになる。例えば「恐竜」であればティラノザウルスではなく、アロサウルスを選ぶ


つぎに、要素を掛け合わせる! ー 軸を決めてアイデアを拡げる

お題を要素分解したあとは、「夢中」を軸に「こども」や「ジャンル」を掛け合わせてアイデアを考えていきます。「ジャンル」を軸にするとアイデアが浮かびにくくなるため、「夢中」から考えることがポイントとのことです。


要素をかけ合わせたアイデアをどんどん書き出していく


思わず笑っちゃうようなアイデアでもどんどん出していく。ネーミング案も一緒に出すことも


気に入ったアイデアの種には、色でマーキング


例えば…

・何にでも車輪をつけるモジュール…絵本や食器に車輪をつけることができる部品

・こどもではなくお父さんを拡張する…お父さんが滑り台になる、大人を複数人集めることで公園になる、など

・防災×エンタメ…こどもと一緒に防災訓練。車など外の環境でこどもが暴れることを災害とした場合、あやす道具と防災グッズを兼ねる「外遊び常備キット」


発散した要素同士を掛け合わせて、それぞれのアイデアの夢中になる再定義をしていく…その繰り返しにより、ホワイトボードがたくさんのアイデアであっという間に埋め尽くされました。


面白いものをピックアップ! ー 個人の視点で深める

今回のアイデア会議で発散した中から選出したアイデアの種はこちらです。イラストはすべて、あけたらしろめさんが描いたもの。画があるとアイテムのイメージが鮮明になります


・なんでも車輪


・こどもで筋トレ(一人用 & 複数人用)


・落書きのできるTシャツ、タオルのTシャツ


・外遊び常備キット(反射材を使ったグッズなど)


・こどもVR


・PAPAPARK(パパパーク)


・お父さんスイッチ(UFOキャッチャーになるなど)


選ぶ工程では、「面白いと直感で感じたもの」と、「ひとりでは思いつかないアイデア」を選んでいきました。


みなさんもチャレンジ

今回の企画会議では8つのアイデアをピックアップしたところで時間切れ。今後は、この日に出たアイデアの種をブラッシュアップするだけでなく、発散した要素を素材に、また新たなアイデアをメンバーそれぞれで練り上げていくのだとか。


最後にねじさんは、振り返りながらアイデア出しの“大事なコツ”を教えてくれました。


・要素分解は、複数人でブレストをしたほうがキーワードの幅が広がり、普段考えたことがないアイデアのタネが見つかりやすい

・対してそれらを掛け合わせていくステップでは、複数人で行うよりも、個人でじっくり考えるほうが量と質があげられる(経験談)


こどもを夢中にさせるアイデアは、驚くほど幅の広いジャンルで可能性があること、定番アイテムも視点をスイッチするだけで新たな価値が生まれる可能性があることを、教えてもらった気がします。

ぜひみなさんもこのアイデア会議をヒントに、思い浮かんだアイテムを企画にしてみてください!


AWRD編集部

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