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Year End Party 2025 ― “Openness”がつないだクリエイティブのお祭り

2025/12/12(金)

レポート

2025年12月5日(金)に渋谷のロフトワークで「Year End Party 2025(以下、YEP)」が開催されました。今年のテーマは「Openness」。ロフトワーク創業から25年、一貫して大切にしてきたのが「Openness=ひらくこと」です。「ひらくこと」で、未来の選択肢を増やし、想像を超える出会いを育んできました。それはAWRDが掲げてきた価値観とも深く響き合うものです。

本記事では、AWRDの視点から、当日のハイライトや展示の様子を通して、“Openness” が呼び込んだクリエイティブの広がりをレポートします。

多彩でクリエイティブなプログラムが混ざり合う夜

YEP開催の様子 Photo by:AWRD編集部

YEPの会場となった渋谷のロフトワークは、1F〜3F、10Fまで、フロアごとに一年の成果やプロジェクトを紹介する展示やインスタレーションが広がり、夕方の開始直後から多くの来場者で熱気に包まれていました。

・1F:トークセッションやFabCafeによる展示
・2F:MTRLやヒダクマ、SPCSチームによる展示
・3F:LAYOUTとゆえん、そしてパートナー企業とのコラボ展示やAWRD展示、分解をテーマにしたBar
・10F:MVMNTやNINEとパートナー企業とのコラボ展示、FabCafe Osakaによる食体験ダイニング

各フロアには、多様で個性豊かな世界観が広がり、移動するたびに新たな体験を楽しめる構成になっていました。来場者は思い思いに巡りながら、展示を通じて新しい会話や発見を楽しんでいました。

Opennessが形になる。“今”と“未来”が交わるAWRD展示

AWRD展示の様子

3FのAWRDブースでは、これまでAWRDのプラットフォームで開催されたプロジェクトの一部をパネル展示として紹介。それぞれの課題をひらき、外から才能を受け入れて共創するというAWRDの公募の意義を改めて可視化しました。

さらに、FabCafe Nagoyaで開催された「こどもぐちゃぐちゃアートアワード」の限定カプセルトイがガチャガチャで楽しめたり、紙飛行機に“ひらくアイデア”を書いてボードに貼るワークショップなど、思わず参加したくなる仕掛けが満載でした。

紙飛行機に「オープンにしたいアイデア」をひとこと書きだし、ボードの空に飛ばします。みんなのアイデアを可視化すれば、次の共創のタネが見えてくるかもしれません。
ぐちゃぐちゃアワードで選出されたアートがキーホルダーになって、ガチャガチャに。子どもにも大人気。

次の都市空間のヒントに、 2026年始動の「RED SPACE MUTATIONS」とは


AWRDブースの隣には、来年スタート予定の公募「RED SPACE MUTATIONS」を紹介する「RED SPACE」の展示が並び、来場者の注目を集めていました。

電話ボックス、ガソリンスタンド、オフィスビル、ショッピングモールなど。20世紀の近代化とともに都市に広がった標準化された空間。その多くが、デジタル化や人口変動という大きな社会変化の中で役割を失いはじめています。こうした消えゆく都市空間を、「絶滅危惧空間(RED SPACE)」 と名付け、消えゆく空間を見送るのではなく、次の時代の都市空間のヒントとして見直す活動を行っています。

「RED SPACE MUTATIONS」では、「RED SPACE」に創造性という新しい視点を与え、“変異(Mutation)”させることで、未来へ開く可能性をひらく公募です。
2026年春のローンチを予定しており、今回のYEPで初のお披露目となりました。


来場者は足を止め「RED SPACE」に見入り、スタッフに質問するなど活発な対話が生まれる場面が多く見られました。単なる情報の展示ではなく、対話の起点として機能していたのが印象的でした。

Opennessが呼び込んだ、新しい会話と出会い


AWRDブースもプロジェクト展示をきっかけに、来場者同士が自然に会話を交わし、意見を交換する姿が多く見られました。AWRDというオンラインプラットフォームが、「プロジェクトの場」から「対話の場」へとひらいていく、その変化を感じる夜でもありました。

今回のYEPは、AWRDが大切にしてきた「Openness=ひらくこと」の価値を、あらためて立体的に体感する場となりました。

2026年は「RED SPACE MUTATIONS」をはじめ、より多様な領域・国・コミュニティとつながりながら、クリエイションの可能性を広げていく一年になります。

AWRDはこれからも、
ひらくことで、まだ見ぬ才能やプロジェクトに出会うために。
ひらくことで、一人では辿り着けない未来をつくるために。
来年も、みなさまとともにOpennessを実践していきます。

開催予告:絶滅に瀕する空間を変異させ、次の時代に適応するアイデアを募集「RED SPACE MUTATIONS」


絶滅に瀕する空間を変異させ、次の時代に適応するアイデアを募集
「RED SPACE MUTATIONS」

2026年4月募集開始予定
ティザーサイト:https://awrd.com/award/red-space

撮影:水野谷維城
執筆・編集:AWRD編集部

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