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公募企画vol.2 いよいよ「こどもを夢中にさせるアイテム」が具体化! -佐藤ねじさん率いるブルーパドルのプロダクト会議-

2018/07/04(水)

レポート

本企画は、新たなモノづくりやコトづくりに挑戦する人たちのためのプラットフォーム「Wonder FLY」と、クリエイティブなコンペティションやハッカソンを紹介するプラットフォーム「AWRD」のコラボレーションによるクリエイティブアワードです。


こどもを夢中にさせる新発明! 〜スマホに代わるこどもの夢中アイテムを募集〜 
募集期間:2018/06/15(金) - 2018/07/31(火)


ゼロからアイデアを考えるのはもちろん、すでに企画・試作中のアイテムをエントリーするのもOKなアワードですが、クリエイターのみなさんへ「企画〜エントリーするまでのヒント」をお届けするべく、佐藤ねじさん率いるブルーパドルさんのプロセスを3回に渡ってレポートとしてお届けします。


第1回の「アイデア会議」に続く、第2回はいよいよアイデアを具体化をする「プロダクト会議」です。

※第1回:「こどもを夢中にさせる新発明」のアイデア会議に潜入!



VS クリエイター 
佐藤ねじさん率いるブルーパドル:メンバープロフィール

佐藤ねじ

1982年生まれ。プランナー/アートディレクター。面白法人カヤックを独立→Blue Puddle Inc.設立。「空いてる土俵」を探すというスタイルで、WEBやアプリ、デバイスの隙間表現を探求。代表作に『5歳児が値段を決める美術館』『変なWEBメディア』『Kocri』『しゃべる名刺』『貞子3D2』『レシートレター』など。日経BPより「超ノート術」を出版。

深津康幸

1981年生まれ。様々なデジタルコンテンツの企画、ディレクションを担当。テクノロジーやデバイスを用い、アイディアを掛け合わせた独自のプロジェクトを数多く手がける。カンヌライオンズ他、国内外の受賞多数。

あけたらしろめ

プロダクトデザイナーとして7年間、音響機器メーカーTEACに勤め、2018年からBlue Puddleにデザイナーとして入社。個人でもモノクロのイラストレーションでツイッターを中心に作家活動を展開。

Blue Puddle Inc.

2016年7月、面白法人カヤックから独立した、佐藤ねじ・深津康幸で設立。WEB、アプリ、デバイス、インスタレーションなどデジタルコンテンツの企画制作をしている。私たちの目的はただ1つ。世の中でまだ見つかっていない、空いてる土俵「ブルーパドル」を1つでも多く発見していくこと。

https://blue-puddle.com/


アイデアを1軍と2軍にわける。その選定基準は…


さて、今回は、前回のアイデア会議で出てきたアイデアをベースに、具体的なプロダクトの企画に落とし込んでいくのがゴールです。まずは、前回のアイデアを一覧できるようにテーブルに並べます。


【 アイデア会議でのアイデア 】

・「なんでも車輪」
・「こどもで筋トレ(一人用 & 複数人用)」
・「落書きのできるTシャツ、タオルのTシャツ」
・「外遊び常備キット(反射材を使ったグッズなど)」
・「こどもVR」
・「PAPAPARK(パパパーク)」
・「お父さんスイッチ(UFOキャッチャーになるなど)」


さらに、佐藤ねじさんは、これまで個人的にストックしてきたアイデアのなかから「こどもを夢中にするアイテム」としてぜひ提案したい3つのアイデアを追加しました。


【 新たに追加したアイデア 】


「いたいのいたいのとんでけ〜」

「痛いの痛いの飛んでけー」という、こどもを泣き止ませる行為を、楽しい体験にスイッチするアイデア。「痛いの痛いの飛んでけー」といいながら「痛い」を載せた飛行機を実際に飛ばしてみよう。

これは、自身のこどもで試したことがあり、実際にこどもが夢中になって泣き止んだことがあるのだとか。


「ヤサイート」

野菜嫌いのこどもが野菜を食べることを楽しい遊びに変換するアイデア。ポケモンのように野菜をキャラクター化。野菜を食べるごとにポイントが貯まり、野菜キャラが成長していくというもの。


「しゃぼんの木」

シャボン玉の玉同士がなぜかくっつきやすいという現象に着目。シャボン玉同士をどんどんくっつけて木のように育てるというアイテム。

さて、これらのアイデア群を、スポーツチームのように1軍と2軍に分けていきます。
選定する軸は、3つの要素が“あるか”です。


1:ジャンルや考え方の新しさがあるか
2:ニーズがあるか
3:実現性はあるか

例えば「落書きのできるTシャツ、タオルのTシャツ」は、すでに誰かが作っていそうだから、新しさの点でNG…といった具合。この1軍・2軍の選別会議で選んだ、1軍の筆頭は、「こどもで筋トレ(一人用 & 複数人用)」と「PAPAPARK(パパパーク)」。また、こどもを泣き止ませるといった課題の解決にもつながる「いたいのいたいのとんでけ〜」も一軍アイデアに昇格することを決定しました。

ちなみに「こどもで筋トレ」は、前回の記事をSNSでシェアしたところ、「それいい!」という友人からの共感も得られたとのこと。アイデアは、オープンにすることで、第3者の視点が得られるメリットがあるのだそうです。



アイデアを具体化するためのストーリー化とネーミング


いよいよアイデアの具体化のステップです。

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「こどもで筋トレ(一人用 & 複数人用)」

プロダクトデザイナーだったあけたらしろめさんが、プロダクトのスケッチを描きながら、筋トレ好きの深津さんがいつもの筋トレメニューをメンバーに伝えながら、どんどん具体化していきます。


素材・形状・利用法をスケッチしていく


筋トレ好きはどんな動きをする?


「安全性は?」「どんな素材? どんな形状?」「どうやって使う?」etc.

ライフジェケットや抱っこひものようなモノに持ち手をつけたようなアイテムで、手足をバタバタさせられるほうが、こどもも楽しく、パパにとっても負荷がかかって筋トレにも良さそうです。
加えて、この筋トレは、こどもから「パパやって〜」とおねだりされることが習慣になりそうなため、筋トレが自然と習慣化する効果もありそうです。


アイテムが具体化したついでにネーミングも考えていきます。クラウドファンディングを考えると、キャッチーなネーミングであることがとても重要で、意味やコンテキストはもちろん、字面(じづら)や語感も大切にしているとのこと。

「トレーニング」「ワークアウト」「フィットネス」etc.


ネーミングはインターネットの「類語辞典」を使うのがオススメとのこと。
結局はダンベルという言葉の響きがいいね!ということから、『アソベル』というネーミングが第一候補になりました。

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「PAPAPARK(パパパーク)」

パパやママをこどもの遊具化するというこのアイデア。ねじさんは、いつでもどこでもはしゃがずにはいられないこどもの無限のパワーを減少させるアイテムとして、その良さを定義。また、電車や飛行機などの移動時を想定して、持ち運びができて、親の膝の上でも遊び場に変換できることも、このアイテムの良さとして考えることとしました。

だから、ネーミング案は、「モバイルパパパーク」です!


まずは、公園の遊具を改めて洗い出してみることからスタート。



「滑り台」「ブランコ」「鉄棒」は、布や棒を使って実現できそうですし、公園遊びの定番「砂場」はランチボックスを砂場に、ご飯を砂に見立てることで、見た目も可愛くできそう。モバイルという定義をしたことによって、具体化も進んでいきました。


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「いたいのいたいのとんでけ〜」

もともとは、紙飛行機で飛ばすというアイデアでしたが「さらに良い形状はないか?」「痛いがなくなった感じをもっと演出できないか?」など、プロダクトのバリエーションやユーザー体験のパターンをどんどん考えていきます。

大切なのは、こどもを泣き止ませるだけでなく、夢中になる楽しい体験へとスイッチさせること。こどもは、同じことを繰り返すと飽きてしまうので、飽きさせない工夫を加えることも重要です。


紙飛行機型だけでなく、竹とんぼ型、フリスビー型、ボール型など、さまざまなバリエーションがパッケージになるというアイデアに。

さらに、熱によって色が変化する素材を使って、痛い場所をさすってあげると、痛みが目で見て移った感じになるという演出を加えるという発想もでてきました。


次は、プロトタイプで試してみる

今回は3つのアイデアを具体化してみたところで終了。素材や形状まで具体化したことで、プロトタイプを作れるレベルまでに発展させることができました。
みなさんも、ブルーパドルさんのプロセスを参考に、アイデアをアイテムに落とし込んでみてください。

次回最終回は、試作したアイテムを使って、実際にこども相手に試してみることにチャレンジします。乞うご期待!


AWRD編集部

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