アワード・コンペとは?
「アワード」は、優れた者に対して賞を授与して栄誉を与えるもの。「コンペ(コンペティション)」は複数案から良いものを選定する手段。というのが一般的ですが、どちらも「あるテーマに対しての品質を競ってより高みを目指す」古くからあるメソッドです。
なぜ、いま、アワードやコンペが話題なの?
価値観の多様化など変化の激しい時代において、イノベーションを促進しながらテーマの核心をかたちづくるエンジンとしてビジネスに取り入れられている「アワード・コンペ」は、「オープンイノベーション」の手法として、新たな注目を集めています。
こんな方も「アワード・コンペ」の手法を活用しています
- 新しいアイデアや才能と出会いたい、新規事業担当者
- これまでにない視点で新商品を生み出したい、商品企画担当者
- 地域の魅力を再発見したい、自治体関係者
- 新製品・サービスの認知拡大を図りたい、マーケティング・PR担当者
ここでは、ロゴコンペから、社内の新規事業開発にいたるまで。アワードやコンペを軸にしたプロジェクトの具体的な作り方・手順のポイントを皆様にお伝えします!
5つのPoint:
Point1:どんなテーマで募集するのかを決める
Point2:雑念を取り払い、準備に一意専心する!チェックリストとモデルスケジュール
Point3:アワードスタート!盛り上げ施策を実行する
Point4:審査会は率先して外部のトップランナーを採用する
Point5:結果発表は次へのスタートライン。その先を考える
Point1:どんなテーマで募集するのかを決める=求める未来に向き合う
アワード・コンペを主催をする際に、テーマ設定は欠かせません。プロジェクトを通してどんなことをしたいのか?何を未来に求めるのか?どんな新しい出会いが欲しいのか?つまり、自分たちに欠けているピースは何なのか?チームで向き合うまたとない機会でもあります。ここぞとばかり、丁寧に設計していきましょう。
(例)
A)「新しい視点で地域の宣伝をしてほしい」
→地域の「すごい(SUGOI)」を発信する「PRムービー」を制作するクリエイターを募集
事例:TAKA Winter Video Camp
→鉄素材の魅了を引き出し、新たな美意識・プロダクト・暮らしをデザインするアイデアを募集
事例:Life with ARTSTEEL ~ “wabi-sabi” な鉄を使った暮らしのプロダクトアワード
Point2:雑念を取り払い、準備に一意専心する!
チェックリストとモデルスケジュール
テーマや概要が決定してから作品募集をスタートさせるまでには、さまざまな準備が必要です。あれもこれもと考え始めると迷いが出てきてしまいます。
期間は1カ月を目安に、必要事項を洗い出し企画に合わせた準備をどんどん行っていきましょう。こちらにMUSTとOPTIONのTODOチェックリストをご紹介します。
TODOチェックリスト
MUST
- ビジュアル素材の制作 →SNSで拡散したときに目立つものを
- 審査員の依頼 → 応募者層のカラーに直結
- 応募概要の作成 →平易な言葉でわかりやすく
- 募集規約の作成 →受賞作品を商品などに利用したいか?などがポイント
- 賞や賞金などインセンティブの決定 →またとない経験や栄誉が与えられる設計に。アイデアや作品を商品化する場合には、きちんと報奨金を用意
OPTION
- 賞状、トロフィーの制作 →写真に撮って嬉しいデザインに!イベントのブランディングにも寄与します
- PR施策(プレスリリース、広告、ポスター配布など) →やればやるだけ返ってくる!?とはいえ、ターゲットにあわせた展開で効果を最大限に
- 募集説明会の検討・準備 →直接応募者と主催者が出会い、価値を伝える場の設計ポイント
- 授賞式イベントの検討・準備 →関わった全員の交流と価値を共有する重要なイベントです。プライスレスなバリューを言葉にする機会に
モデルスケジュール
募集説明会のアイデアの参考に
作品のクオリティを高めるミートアップ企画
応募前に審査員や有識者の意見をきいてアイデアをブラッシュアップする機会になりました。
Point3:アワードスタート!盛り上げ施策を実行する
アワード・コンペをスタートさせたら終わりではありません。プロジェクトの理解を深め、目的を共有するためにもメディアへのアプローチや募集説明会など、積極的なPR活動をし参加者との接点を生み出していきましょう。
PR担当者からの直伝メモ
アワードをスタートして少しすると、作品が集まらなかったらどうしよう……。などと、不安に駆られるとこが出てくるかもしれません。そんな時は、公募情報を掲載しているメディアを活用しましょう!私からは、本当は教えたくない(!?)おすすめのコンペ情報掲載サイトをご紹介します。
上記が公募情報を積極的に掲載しているメディアです。「信頼できるメディアなので応募もきっと増えますよ!」(AWRD編集部/篠原)
Point4:審査会は率先して外部のトップランナーを採用する
内部だけでの審査会だと意見の偏りや最終ジャッジを上司に委ねてしまったりと、フラットな審査が難しいケースもあります。外部のトップランナーを招くことで、内部にはない視点や専門的な意見が取り入れられ、審査会の議論も活性化!チームメンバーの異なる思考も確認できて、そのプロセスで新たな発見があるかもしれません。
最終的には質の高い作品を選出することにつながります。もちろん、審査員のラインナップ次第で、応募者の質や方向性も決定づけられます。求めるアウトプットに近い表現や活動を行っている有識者を選びましょう。
Point5:結果発表は次へのスタートライン。その先を考える
選ばれた作品の成果をお披露目する機会も忘れてはいけません。目に見える形で成果を発表することで、社内外からも評価され次へのステップへと繋がります。イベントはテーマに合わせたカラーや装飾で、みんなで楽しめるものを企画しましょう。もちろん二次会の会場予約も忘れずに。
授賞式の開催
会場デザイン、ケータリングフード
グローバルアワード運営担当者からの直伝メモ
多忙を極める審査員が審査に費やすことができる時間は限られています。審査員にストレスのない審査環境を提供できるかということは、アワードそのものの質にも関わる重要な要素です。そこで僕からは、審査会でここがけることをご紹介します。
審査会で心がけること
- 余裕ある事前審査期間を設ける(1〜2週間)
- 当日は、改めて作品と向き合うための時間を持つ・作品は視覚的にわかりやすく、1点1点紙に印刷して張り出す
- 話の整理や時間管理など、場づくりをトータルにファシリテーションできる人材を確保する
会場選定やゆとりある審査期間、作品の閲覧方法などを工夫し、審査に最大限力をそそいでもらう環境づくりを心がけてみてください。(Fabディレクター/金岡大輝)
担当アワード:YouFab(https://www.youfab.info/2018/)
アワード運営にぴったりなサービス「AWRD」とは?
なかなか考えることも多く、運営も大変そう。そんな時はぜひ「AWRD」(アワード)のサービスをご活用ください。「AWRD」なら、適切なイベント設計と事務局運営を安心してまるごとお任せできます。
ここまでご説明してきたさまざまなコツはもちろん、運営会社であるロフトワークのもつ、多彩な「オープンイノベーション」プロジェクトの運営実績をもとに、ご要望にあわせたオーダーメイドのアワード・コンペを実現し、成果を導き出します。
AWRD「ビジネス・プラン」
AWRDの強み
- ブランディングやPRに活用
募集告知、応募説明会、受賞作品の発表など、ユーザーとの接点を生み出すのはもちろん、メディアに向けて自社の取り組みをPRする機会としてもAWRDは大いに活用できます。
- 約7万人のクリエイターネットワーク
AWRDには、登録の約3万人のクリエイターや、FabCafeグローバルを中心にした約4万人のネットワークがあります。目的によっては、よりターゲットを絞り、最適な人材にアプローチすることもできます。
- バイリンガル
日・英の二言語に対応。言語切替えボタンを押すだけで、日本語と英語へ簡単に切り替えることができます。世界中のアイデアを集めましょう。
AWRDなら、アワード・コンペの募集サイトのシステム制作や維持管理が簡単
募集告知や応募受付、作品管理、オンライン審査、結果発表までをひとつの オンラインシステムで完結できます。ゼロからサイトを作る必要はありません。応募者や審査員が世界のどこにいても参加できる仕組みを最短1日で公開できます。毎月かかる高額なサーバー利用料も不要で、コストもスリムに。
AWRD「PRO plan」月額約30万円〜のシステム利用のみのサービスもご利用いただけます。
いかがでしたか?アワード・ハッカソンの開催にはさまざまなコツがあります。ぜひ今回ご紹介したコツをご参考にしてみてください。
AWRDを使ったアワード・コンペの事例紹介はこちら
※AWRDの運営会社である株式会社ロフトワークのページに遷移します。
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